あなたに出会えなかったら、ゆきちゃんは再び水中を泳ぐことは出来なかったです。お店で逢ったあの時のまま、ずっと底にへばりついていなくちゃいけなかったと思います。それは、僕たちが歩けるのと同じように、お魚にとって「泳ぐ」という当たり前が、当たり前にできなかったかもしれないということです。だから、そんな当たり前を当たり前に出来るようにしてくれてホントにありがとう。ゆきちゃんが水槽の中層を元気に浮遊し、泳ぐことが出来るようになった動画が忘れられないです。

松かさ病になった時も、ゆきちゃんが生きるのを諦めたことは無かったですね。それもあなたが諦めなかったからだと思います。ゆきちゃんが注射する時苦しいはずなのに暴れないのも、薬浴でしんどいのに耐え続けたのも、苦手な味の餌を食べてくれたのも、全部あなたに対する信頼と安心があったからだと思いました。普通水から出て、注射を刺されるって分かったら暴れるし、薬浴に移される時だって逃げ回るだろうし、、苦手な味の餌だって絶対食べません。

専門のお医者さんとの出会いも、奇跡なんかじゃありません。でもそれも、そうさせたのはあなたとゆきちゃんだと思います。

最後にゆきちゃんは、世界一幸せな金魚だと自覚していたように思います。あなたのおかげで魚生を全うできたって、そう言ってる気がしました。いつも症状が悪くなると、慌ててしまうあなたに、これ以上心配をかけたくないし、これ以上何かを求めようともしてないよって、ほんとにありがとうって、ゆきちゃんが伝えたくって、だから平然な顔をしてボーっとしたり、心配かけたくないから最後カーテンに隠れましたね。最後はゆきちゃんがあなたにそう伝えたんじゃないかな？と思います。ゆきちゃんは世界一幸せな金魚です。それはあなたに会えたからです。