Пікірлер
@我人類破滅望ム者也
@我人類破滅望ム者也 9 сағат бұрын
幻想的で空想的なこの世界観 滅茶苦茶好きです いつも素敵な投稿ありがとうございます!
@夜桜紫
@夜桜紫 17 сағат бұрын
神の力を超えた少女達は「創造」か「破滅」か
@ジールライ
@ジールライ 20 сағат бұрын
ブリッツ「あの2人から逃げるなんて……相当逃げ足が早いようで…」 「はぁ〜いや〜!もう勘弁してくれませんかね?」 「ふふ……ごめんさいね?無理よ」 「デスヨネー」 「さあ!優しく●してあげるわ」 「あの〜!紅茶とかお供えするんです見逃してもらえませんかね?」 「嫌ですね」 「そう言わずに〜ほら!限定の美味しい紅茶がここにありますよ?」 「そ、それは!中々手に入らない高級ブランドの!紅茶!何故貴方が!」 「実は!僕も紅茶は好きでして…」 「そう…ありがたくいただくわね」 「はい…では見逃して…」 「え?無理ですが?」 「なら渡さ……ない!?あれっ!?」 「初めてですよ…私に閃光の斬撃を使って生き残ったのは…」 「まって!その技を応用してコレ奪っただけだよね!?そんな使い方する人初めて知ったよ!」 「それは、私は皇帝陛下の誇り高き陛下の剣ですもの」 「逃げるしかねぇ!」 「逃がしませんよ」 「はぇぇ!こぇぇ!やめて!とめて!」 「貴方はここで●す!絶対に!」 「そんなさっきビンビンに向かってこないで!」
@ジールライ
@ジールライ 20 сағат бұрын
バレット「やっと見つけたぞ!この大犯罪を犯した悪魔め!」 「もうしつこすぎ!牛蒡星騎士団」 「おい!お前!文字が少し違うぞ!牛蒡ではなく!五芒だ!」 「へいへーい」 「撃ち●す」 「やめてー!おれなんにも悪い子としてないのに!」 「陛下のあのような嘘をばらまいて!白々しいぞ!」 「事実なのに!」 「それに!貴様にはまだ罪があるぞ!」 「なんかしたっけ?」 「皇帝陛下の趣味を民衆に晒したそうではないか!」 「ゲッ!そんな事も入ってるの!?」 「さぁ!くたばれ!」 「やなこった!べー!」
@七橋-q5c
@七橋-q5c 20 сағат бұрын
「なんでこうすぐやられちゃうかな?もっと早く動いて早く攻撃しないと動きが読まれちゃうでしょ?まあそんなこんなで君を倒しマース」
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 20 сағат бұрын
00:00 『五芒星騎士団 ルーズヴェルト・バレット』 02:08 五芒星騎士団"ビショップ" 03:18 絶対的忠誠心 04:56 降りそそぐ紅い銃弾 06:34 バーン・バレット・ストライク 07:51 2周目〜
@お腹いっぱいお肉とお魚食べたい
@お腹いっぱいお肉とお魚食べたい 20 сағат бұрын
「陛下の命令は絶対……だから、アンタ達を粛清するわ、さぁ、何処からでもかかって来なさい?…この武器の錆にしてあげるわ」 (かっこいいですね……BLEACHの星十字騎士団(シュテルンリッター)をオマージュしてるのかな……?違ったらすみません)
@夜桜紫
@夜桜紫 Күн бұрын
五芒星騎士団のリナベール・トールとルークとの戦いで勝利の束の間、五芒星騎士団のライデンリヒ・ブリッツが現れ再び戦いの幕が下りる
@大塚洋平-o1z
@大塚洋平-o1z Күн бұрын
「アタシの剣は疾風迅雷。そこから進んだ『瞬間』に、アンタは斬られてる。ウソだと思うなら、試してみる?  ……ふふ、ウソよ。  もうすでに斬ってるわ。ごめんなさい」
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
ヴォルカノスキー 怒りのヴォルテージを魔力に変換することで文字通り爆発的な威力の魔法を行使できる。 その特性上、戦いが長引くとヴォルテージが消費されていき、ぐう聖へと変貌していく。 平和と博愛を説く聖人君子となり、最終的に後光が差し始め、役立たずとなる。
@七橋-q5c
@七橋-q5c Күн бұрын
「まさかだんちょーがやられるとは…君、なかなかの腕だろ?どうだい?五芒星騎士団に入らないか?入りたくないならいいよ。だんちょーの仇を打つから。」
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire Күн бұрын
00:00 『五芒星騎士団 ライデンリヒ・ブリッツ』 01:05 五芒星騎士団"ナイト" 02:06 閃光の斬撃 03:11 誇り高き陛下の剣 04:46 雷双刃 05:58 使命と宿命 07:24 2周目〜
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
〜【苦しみは人それぞれ】 「なるほどな。“雲行きが怪しくなる”ってやつか」  いま起こっている天候の推移を、その比喩表現が示すところの意味ともども主人公は噛み締めた。  にわかに空を覆った高層雲は辺りを陰に沈め、暗澹たる灰色のベールをもって世界から色彩を奪っていく。  濃厚な雲が、これから始まる戦いの苛烈さと辛苦のほどを予告しているかのようだ。 「先に云っとくけど」  ──上空から声が掛かる。  そちらに目をてんじれば、この鬱屈とした仄暗さのなか唯一色彩を保った存在がいた。  声の主は、その不自然なまでに鮮明で妖しげに光るショッキングピンクの幻翼をはためかせた。  その様子は頭上の光輪と合わせて、自らを崇高なる神の御使いであると説いているようでさえある。  清廉な白の軍服を着込み、同じく白地の大きな軍帽を被った厳粛な装いとは裏腹に、どこかあどけない端麗な容姿がなんともチグハグな印象の少女。  ──五芒星騎士団・位階5。  戦車、あるいは城壁を意味する“ルーク”を官位に戴いた、『契約都市・ミトラス』における攻防一体の生きた要衝、リナベール・トールだ。 「あんたじゃあたしには勝てない。絶対にね」  リナベールは不躾に言い切った。  宣告でも競争心でもなく、単なる事実だと言いたげな口調だ。 「……やはり来たか」 「ええ。そりゃあ来るわよ。それで、あたしがここに来た理由についての説明はいる?」 「いや、済まんな。てんで心当たりがない」 「やはりなんて言ったくせに白を切る気……? というより、こっちの正当性自体を否定してるみたいね」  飄々と言葉を紡ぐ主人公に対して、リナベールは苛立ちを覚えた。  自らの到来を予見していながら逃げず、待ちかまえていた様子の主人公が不愉快だったらしい。 「いまのミトラスは新たな黎明を迎える重大なセレモニーの直前。いわば正念場よ。ただでさえ部外者を立ち入らせるのは御法度なの」  彼女はその大翼同様、神秘的な極彩色を宿した双眸に侮蔑を込めて主人公を射すくめている。  愛嬌のある大きな丸い眼元では到底隠しきれない敵意が、そこに滲んでいた。 「それなのに、あんたは──あんたって奴は!  過客のくせにセレモニーへの参加を認められておきながらそれを蹴るに飽き足らず、この都市の成り立ちに物申し、新生を阻害するために官邸へ押し入って『契約の箱』を持ち出した!  この無頼なテロリストめ、恥を知れ!」 「『契約の箱』、ね。あんなもんがあるから選民思想は肥大するんだ。  防壁の外の有り様についてどこまで知ってる。泥水を啜ってやっとこさ命を繋ぐ村人のその日暮らしな生活はどうだ?  村の外れに居着く暗森の悪鬼がテリトリーを拡げて、じわじわと生活圏が蝕まれていく恐怖は理解できてるか?  こんな小綺麗な都市にこもり切りの温室育ちには想像つかんわな」  「……なに? そんなことで『契約の箱』を持ち出したわけ?」  主人公の弁舌を、しかしリナベールは嘲笑で返した。  「ふん、当然の報いだわ。ぜんぶ彼らの祖先が選んだことよ。子々孫々、我らが神の庇護より離れた愚かさを噛み締めるのが相応しい。  それをここへ来て不当だなんて、どの口が言うんだか。改めて、相容れない人種だわ」  当然の報いと言いながら、リナベールの声色には明らかな侮蔑が含まれていた。  郊外の村人たちを知識として知りながら、冷酷さゆえに同調も共感もはさむ値打ちはないと言外に述べたのだ。 「なるほどねぇ……」  まるで実験動物を観察するようにいやらしく目を細め、嘲りの笑みを浮かべながらリナベールは主人公を睨め付けた。 「つまり可哀想な下民どもを慮る自分に酔いたくてこんな大それたことをしてくれちゃったわけか、あんたは」  リナベールは腰に両手を当て、前屈みになりながら目下の主人公を睥睨する。  互いの妥協点を見出せないと悟り、主人公は小さくため息をこぼした。 「……もういい」 「は? なに?」  腰に手を伸ばし、片刃剣を掴む。  臨戦体制に移った主人公に、リナベールも剣呑な面持ちで凄んだ。 「一時は分かり合えると思ったりもしたが、こりゃ無理そうだな」 「さあね。そんな可能性があったとしたら、それを反故にしたのは間違いなくあんた自身よ、テロリストさん」  リナベールも自身の得物を構える。  五芒星騎士団切っての実力者が手にしているのは巨大な鉄槌だった。  一目で逸品とわかる凝った装飾のそれを、リナベールは片手で軽々と振り上げてみせる。 「あたし、最強だから。死にたくなかったらさっさと命乞いするか、新たな力にでも目醒めること……ねッ!」  リナベールが中空を蹴り、主人公目掛けて疾風の如く突撃する。  ──いま、戦いの火蓋が切られた。 ─── ── ─
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
「……で? コイツがそのゴボウ整備士団ってヤツかよ」 「まあ良いよそれで」  郊外の薄暗い樹林にある、木々が避けて拓けた一画。  そこに、老若男女とわず郊外の村民が押し寄せていた。  輪を描くように寄り固まった人混みの真ん中で、俺とヒロイン、憤怒の悪魔ヴォルカノスキーの三人がこれまた円陣を組むように腰掛けている。その中心には  ──荒縄で上体と両の脚首を雁字搦めにされたリナベールの姿があった。 「ず…ずびばぜんでぢだ……」  顔中アザとたん瘤だらけのリナベールが、腫れぼったい口内から搾り出すように声を漏らした。  あれからリナベールとの戦闘に入った俺は、まず初撃を回避して、重量のある鉄槌を扱う彼女にとり苦手であろう懐へと潜り込んだ。  リナベールは鉄槌の打撃部のサイズを自在に変化させ重心を移し変えることでこれに対応してきた。  ハンマーの頭を縮小することで小回りを効かせ至近からの攻撃を凌ぎ、距離をとってお次は拡大、痛烈な一撃を見舞ってくる。  中〜近距離まで隙がない、なかなかに練達の技前だった。  しかし遠距離への対応が疎かで、引いた位置からの確率操作による必中のグミ撃ちを捌けず敢えなく撃沈していった。 「ぐっ…ばがな。ごの、最ぎょゔのあだぢが…ごんな冴えない、オダンゴナヅ童、貞に…」  本当は放置しとくつもりだったが、なんかムカつくので取り敢えずふん縛って郊外まで引き摺ってきたというところである。  彼女を見て、群衆のあいだからはさまざまな声が漏れている。  そのほとんどが、彼女へ宛てた非難のようだ。 「まァ、当たり前だわな」  周囲の様子を察したヴォルカノスキーが、やれやれと言った様子でつぶやいた。  そう、当たり前なのだ。  何しろ彼女は、村人たちからしたら自身を虐げてきた既得権益層の、なかでも上澄であり、目の敵なわけだから。  彼らの憤りも尤もといえる。  それを踏まえた処断を下すべきだろう。  そんなことを考えながら、俺たち三人は、誂え向けな石にそれぞれ腰を下ろし、その真ん中でボロ雑巾と化したリナベールを見下ろしている。 「この子、連れて来ちゃってよかったの…?」 「少なくとも不都合ありそうな連中のなかに俺たちが気を配るべき相手はいないだろ」  困惑を浮かべて訊ねるヒロインに、俺は肩を竦めて応えた。 「どうすんだよコイツ」 「こいつさっき結構調子こいたこと言ってたから、その落とし前でも付けてもらおうかと」 「オマエも大概えげつねェな、カッカッカ!」 「ぢょ…ぢょうじにのっで…ごべんなざいでぢだ…」 「もう…。あんまり変なことしちゃ駄目よ?」  ──分かったよママァ!  オンギャァァァァァァァァァ──!!!!!  …などとキモいこと考えてる俺含む三人が何か発言するたびに涙眼でビクビクと身を震わせるリナベールの姿からは、先ほどまでの威風堂々とした豪胆さを欠片も感じない。  捕食者を前にした無力なネズミ同然の体で自身の行く末を思い、恐怖に震えているのだろう。その有り様には、一周回って憐憫すら覚える。 「カッカッカ! …怖いか? 怖いだろッ! オマエには生死の境を横走りで行ったり来たりさせてやンよ!」 「びぇぇええ!!」 「反復横跳びか」
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
「──具体的な内容が思いついてないならよ」  不意に、群衆のなかから皺枯れた声が響いた。振り返ると、村長が杖をつきながら今にもポッキリいってしまいそうな細い脚で立っている。 「木寸長のオヤッサンじゃねェか」 「キスンチョ言うな。……じゃなくて俺から提案がある」  がやがやと喧騒を奏でていた村民たちも立ち所に鎮まり、全ての視線を彼に注いだ。耳を澄まして村長の言葉の続きを待っている。  色々な思惑を持ちながらも、判決は最終的に村長の意向へ集束されると理解しているからだ。  村長はゆっくりとリナベールの前まで歩み寄った。腰をかがめて彼女の双眸をまっすぐに覗き込む。  自身の処遇を決定する権利を持った相手を前に、リナベールは顔面蒼白でガタガタ震えている。まさに“まな板の上の鯉”といった具合だ。 「お前たちがしてきたことは、決して赦されることではない。悪には罰が必要だ」 「ば、ばぃ…」 「むかし、この村に立ち寄ったお偉いさんが威張り散らして言っておったよ。 お前たち既得権益層の連中にとって、俺たち郊外の村民連中は地を這い回る虫ケラ同然らしいじゃないか」 「ばぃ…」 「そこは嘘でも否定しようよ…」  ヒロインが思わず溢した。 「そんな既得権益層の、なかでも位が高いお前にとって一番の苦しみとなる処遇といったら、まあひとつだわな」 「ごべんなざいでぢだぁぁぁ!!」 「ええい黙れ!」 「ぶっ!!」  傍に控えていた村長の息子が、リナベールの頭を地面に押さえつけた。  それを見て村長が片手を上げると、彼の息子は渋々とその手をリナベールの頭部から離す。 「顔を上げなさいリナベール・トール」 「──」  ほとんど前屈みにうずくまったまま、リナベールが首だけを上げて恐々と村長を見上げる。  村長は、静かな面持ちでそんな彼女を見ていた。 「お前への処遇は──」  群衆が固唾を飲む音が聴こえた。  俺たちも思わず、呼吸すら忘れて村長の言葉に耳を傾ける。  リナベールも口をあわあわと歪め、顔面蒼白を通り越してほとんど土色の死相染みた面持ちを浮かべ、次の言葉に意識を集中している。  一呼吸おいてから、村長がおもむろに口を開いた。 「一ヶ月、村民生活体験ツアーだ」 「────」
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
沈黙が、その場を支配した。  風が吹き、木々の葉擦れだけが音を立てる。  なんだ…? いまなんて言った…?  そんな声がどこかから漏れ、それを皮切りとして喧騒が徐々に帰ってきた。  それは初めの憤懣やる方ない気配とは違う、戸惑いと疑念から生まれたどよめきだ。  民衆のなかに、もちろん俺たちも含め先の村長の言が示す意味を理解できている者は一人としていなかった。  『拷問』、『死刑』などなど。自らの溜飲を下げるにふさわしい線から結論を予想立てしていた村民たちにとって、それら候補のどれとも違う採択の言葉を上手く聞き取ることができなかったのだ。  リナベールも理解が及ばず、口をパクパクさせている始末だ。 「聞け、皆のものよ」  村長が声を張り上げる。  辺りはいま一度静まり返り、目の前で為された判決の意味を知ろうと傾聴し押し黙った。 「エリート思想が強い既得権益層の連中にとって、地を這い回る虫ケラ同然の生活はこれ以上ない苦痛だ。それこそ、死さえも及ばぬ苦しみとなろう。 だから一ヶ月だ。この期間中、リナベール・トールにはその虫ケラ同然の生活という屈辱を受け、辛酸を嘗めてもらう。これが俺の採択だ。 異議のある者は、遠慮せず名乗り出てくれ」  辺りは静まり返ったままだ。  説明された意味を理解するのに時間を要して押し黙ったままの村民たちを、村長は見回している。  すぐ傍に佇む彼の息子でさえ、何か信じられないものを見るような目で、村長を見遣っている。 「ふ…ふざけるな…」  民衆の中からそんな声が漏れるまで、結構な時間を要した。 「ふざけるな…! なんだその馬鹿な採決は! そんなんで納得いくか!」 「んだんだ!」 「俺たちが一体どれだけの苦痛をこいつらから味わされてきたか、あんたが一番分かってるはずだろ!」 「思い知らせるべきだ!」 「そんな事実上の無罪放免で、ご先祖にも示しがつかんぞ!」  村民たちが怒りの形相で村長に押し迫り、唾を飛ばしながら代わる代わる捲し立てる。  村長は目を伏せ、黙して聴きに徹している。 「どうした木寸長、ヴォケたか?」  ヴォルカノスキーが肘で俺を小突き、解説を求める。 「キスンチョ言ってやるなよ、ツッコミできる状態にねぇだろ。…俺にも分からんよ」  この村のコミュニティにとって部外者にすぎない俺からしても、正直納得しかねる流れだ。  『契約都市・ミトラス』の歴史は、外部への搾取と圧政の歴史と言えた。『契約の箱』事件から脈々と尾をひく郊外との軋轢はいまだ根深く、ミトラス側が押し付ける自己都合的な上下関係は多くの悲しむべき出来事を引き起こした。  村長もまた、この因縁によって両親を殺された身。既得権益層への恨みもひと塩のはずだ。  そんな彼が何を思ってこんな採択を……?  俺たちまでもが村民の戸惑いと憤りに当てられたて何が何やら分からなくなっているなか、なおも村長は聴き役を貫いていた。  言いたいことを大方吐き出した村人の訴えは疲弊から次第に止んでいく。  息を切らして佇む村民たちと、沈黙を貫く村長とで、不思議なこう着状態が生まれていた。 「お前たちの言い分も尤もじゃ。俺には村長としてお前たちが納得できるだけの理由を提示する責任があるだろう。どれ……」  村長は重く閉じていた口を開いた。  静まり返ったなか、その声はやけに響いて村民たちの鼓膜を揺らす。  村長は振り返って、先ほどから口をあんぐりと開けたまま硬直しているリナベールと再び向き合った。 「リナベール・トールよ」 「──ばぃ」 「やっぱり死刑じゃ」
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
あまりにも急な手のひら返し──。  それはそれで話が読めず、村民たちの頭が真っ白になる。  唐突に死刑を突きつけられたリナベールはというと── 「よしッ──!」  なんか喜んでいた。先ほどまでの悲壮な表情はどこへやら喜色満面といった具合だ。  両者のあいだで交わされるやり取りの“始”と“終”のつながり方があまりに不可解で、俺たちは“なんも言えねぇ”状態だ。 「やっぱり体験ツアーじゃ」 「ぎゃぁぁぁぁ!!」  またしても唐突に覆る採決。ある村民がいうところの“事実上の無罪放免”を受けてどういう訳かリナベールが悲鳴を上げる。 「やっぱり死刑じゃ」 「よしッ──!」 「やっぱり体験ツアーじゃ」 「ぎゃぁぁぁぁ!!」 「やっぱり死刑じゃ」 「よしッ──!」 「やっぱり体験ツアーじゃ」 「ぎゃぁぁぁぁ!!」  そんなやり取りが何度か続き、俺たちや群衆は村長が言わんとしている意味を理解しはじめた。いや。頭では理解できたが、そんなことがあり得るのか…?   「やっぱり死刑じゃ」 「よしッ──!」 「やっぱり体験ツアーじゃ」 「ぎゃぁぁぁぁ!!」 「お前ムカつくのぅ! どんだけ俺らの生活が嫌なんだ!」  ついに、村長が檄を飛ばした。  そういうことらしい。  ミトラスの既得権益層が持っているある種超常的な精神構造を目の当たりにして、村民たちは恐怖に顔を歪めた。 「ふ…ふざけるな…」  そんな声が民衆の間から漏れるまでに、随分な時間を要した。 「ふざけるな…! 俺ら郊外の人間をとことんコケにしやがって!」 「んだんだ!」 「お前たちが俺らに押し付けた生活様式でもあるんだぞ!」 「それをまるで不潔な何かみたいに…!」 「思い知らせるべきだ!」 「ツアーだ……体験ツアーだ!」 「体験ツアーの刑に処せ!」  辺りは空前の“ツアー”コールで満たされ、リナベールが絶叫するという異様な空気のなか、即席の裁判はなし崩し的に閉廷した。 「なん…なの、これ」  ヒロインが、俺とヴォルカノスキーの内心をひっそり代弁した。
@羽戸琴成
@羽戸琴成 Күн бұрын
【その後】  即席で行われたリナベールの処遇にまつわる裁判的な何かが一応の帰結を迎えたことで、村民はひとり、またひとりと家路についた。  そんななか、俺とヒロイン、ヴォルカノスキーと村長親子及びリナベールの面々だけがその場にとどまっていた。 「何だかお祭りの後みたいで、ちょっぴり寂しいね…」 「そ、そうかな? そうかも…? いやその通りだ!」  締めやかにそんなことを言い、何やらアンニュイな面持ちのヒロインだが、明らかにお祭りとは程遠い雰囲気だったため、そのような感慨を抱かなかった俺。  ヒロインがそういうならと自らに暗示をかけ寂寞と哀愁に駆られようと苦心していたところ、村長とその息子の会話が聞こえて来た。 「父さん、俺はやはり納得がいかない」 「──」 「あいつは既得権益層の、なかでも五芒星騎士団なんだぞ。それっていったら、言ってみれば搾取担当……俺らを虐げた連中の最たる奴らじゃないか」 「そうじゃな、だがあいつは死に対して無敵の精神構造しとるぞ。死刑じゃ、罰が罰にならん。困惑しとるのは何もお前に限った話じゃない」  息子からの責め立てるような視線を、村長は素直に受け止めている。  リナベールにとって何が罰になるかという問題がまともな答えに行きつかないことは理解できたが、結局のところ、それでは自分たちが救われないのだ。  自分たちが恐れる苦痛、すなわち死を以て罰を受けるのでなければ、どうしても罪が清算された実感が湧かないのだ。  自分たちの理解が及ばない法則で勝手に苦しまれても、そんなものはリナベール・トールが“そう感じている”というだけに過ぎない。  しかるべき断罪が通用せず、相手のルールに合わせて罰が下されたということになっているに過ぎないのだ。 「こんな掌の上みたいな状況に持ち込んだのに俺たちはつくづく、あいつらに歯が立たないんだなって…」 「返す言葉もない」  村長は息子の言を聞き届けた。本当のところ、村長自身もまた同じ考えに行き着いていたからだ。  刑罰とは、相手に清算を要求するためだけのものではない。それを通して、関係者各位が納得し、過去と決別できるかたちでなければならない。  そういう意味で、この度の処断はどこまで行っても片手落ちなのだ。  加えてその内容が自分たちと同じ生活を送るという、それ自体が納得しかねるものである。  リナベールへの罰であると同時に、彼女から郊外へなされる軽蔑意識の表明でもあると言える。  苦しみの大きさだけ、こちらまで否定されるのだ。それは果たして、本当に正しく勧善懲悪が機能していると言えるのか。  この場を去った村人たちも、奥底では同じようなことを考えているのではなかろうか。  ただ、それ以外の落とし所が見つからないというだけで、形ばかり自分を納得させる以外なかったのではなかろうか。 「しかしな、息子よ」  村長が息子の揺れる眼を見つめた。 「単なる暴力に訴え、相手を押し除けるやり方に固執する必要はない。結局、その道はミトラスに通じておる」  息子は何かに気づいたような眼で村長の,眼を見つめ返した。 「奴らと同じであってはならん。俺たちには俺たちのやり方が、生き方がある。それを貫こう。先人が残した偉大な言葉を思い出すんだ」 「『善をもって悪に打ち勝て』…」 「うむ、俺たちは今までそうしてきた。耐え忍んできた。であればこそ、その生き方が正しかったと信じたい。あいつらが過去に囚われているなら、俺たちは未来を見よう。目線を上げて先を見据え続けよう。それが、俺らにできるあいつらへの最大の反撃なんだよ」 「うん……」 「それに、思えばあのリナベール・トールという娘も哀れなもんよ」  そういうと、村長は目線をリナベールに向けた。  そこには縄で縛られて涙を浮かべながら、ゲラゲラ笑うヴォルカノスキーが指先に灯した火を喉元に突きつけられて「ギブギブ」と声を漏らしているリナベールの姿があった。 「ミトラスの洗脳教育とは恐ろしいもんだ。人が、生物が生き残るうえで死への恐怖は欠かせない。それを他人の都合で封じ込められ、死をも恐れず、故に人の痛みもわからず非道に手を染めることにも躊躇がない」 「半分以上、あの二人のうちどっちについて言ってるのか分かりません」 「──」  憤怒の悪魔によって殊勝な雰囲気を乱され、村長はバツが悪そうに咳払いした。 「それに、俺はな。こうも考えるんだ」  それまでの話を切り替えるように空を見上げて、これまでの世の流れを想いながら村長が言葉を続ける。 「時代は変遷する。ならば、俺らもそうあるのが自然な在り方なのではないかと。郊外に限った話ではなく、ミトラスについてもだ」 「何を──」 「郊外とミトラスの軋轢を今なお続行させる最大の要因は、互いの“不理解”だと、俺は思う」 「それを取り除いて、関係が修復されるのを望む、と?」 「途方もない苦難の連続だろう。しかし、踏み出さなければ始まらない。 ──息子よ。お前が生まれたときに、喜びながらもどこかで思ったもんだよ。こんな碌でもない世界に生み落として良かったのか、とな」 「──」 「そんな思いを、これから先も俺らの子孫がし続けるなんてな。そりゃあ気落ちする。俺はこの因果を何処かで断ち切るべきだと思う」 「何故そんな話をいまここで……」 「その架け橋に、あのリナベールという娘がなってくれたらと思っとる」
@kuroneko_raiti
@kuroneko_raiti 2 күн бұрын
「…ふ、……はっはっはっ!」 「君というやつは…一体何度教会内で飲酒をすれば気が済むんだ!」 「は…はは、悪いのは君だ、何度も僕は注意したのに…だから、追放だよ。この世からねぇっ!」
@大塚洋平-o1z
@大塚洋平-o1z 2 күн бұрын
「知るがいい、皇に反する痴れ者。この槌の重さは汝の罪の重さ。この雷光は汝の罰。その罪科をその身に受けよ!  ……ええ。皇帝とて完全なる善ではない。許容できぬ悪を飲み、政務を為している。それで苦しむ者もいよう。  それでも! それでも皇帝は民の『最善』を選んでいる! 清濁併せ吞み、人に在る正義と悪を臨機応変にバランスを取ろうとしているのだ!  『臨機応変の風見鶏』? 『行き当たりばったり』? 『自分を持たない』?  ああ、そうとも。『個人の信念』など『国』には不要! 1の意見で国を統治する『独裁』などこの国の統治に非ず!  己を殺し、国に尽くす。それこそ『皇』! 個としての『自』と国としての『王』を束ね、国の為に生きる生き様!  我が槌はその在り方に忠義を捧げたのだ!  汝らが『善』をもって皇位に挑むなら、私は騎士として『忠義』をもって汝らに立ち向かおう。  我の槌、我が忠誠、我が信念! その『重さ』を食らうがいい!」
@夜桜紫
@夜桜紫 2 күн бұрын
五芒星騎士団 リナベール・トールは五芒星騎士団 ルークを引き連れ皇帝陛下の命令の元、戦いの幕が今下りる
@七橋-q5c
@七橋-q5c 2 күн бұрын
「人類は衰退しました。魔法など科学の下位互換でしょう。」 By.ミスキャス・フォレント (俺が作った奴だから気にすんな)
@七橋-q5c
@七橋-q5c Күн бұрын
低評価付けてもいいからね
@七橋-q5c
@七橋-q5c 2 күн бұрын
「…あら?ここにも陛下の命を狙う者が居たとは…まあいいでしょう。この五芒星騎士団団長リナベール・トールがお相手しましょう。」
@ジールライ
@ジールライ 2 күн бұрын
トール「見つけたわ!この悪魔!この五芒星騎士団の一人!リナベール・トールが!お前を殺してやるわ!」 「へへ……そうカッカッしなさんなって……トール…お茶でもどうだい?」 「問答無用!」 「おっと…へへ…天使達は何でそんなに俺達のことを攻撃するんだ?」 「悪魔だからよ!」 「それで?俺達は俺達の本能に従っるに過ぎないのにか?」 「悪魔は殺すって決めてるので!」 「ひっでぇ決まり!」 「そこまでだ!」 「ルークさん!」 「おいおい……2対1はきついぞ…」 「トール合わせろ」 「はい!ルークさん!」 「「粉砕!玉砕!大喝采!」」 「なんか聞いたことある技名!」 「ちっ…避けられたか…」 「皇帝陛下に捧げたこの命尽きるまで」 「「お前を殺してやる!」」 「え〜……皇帝の浮気を国民にバラしただけなのに……」
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 2 күн бұрын
00:00 『五芒星騎士団 リナベール・トール』 02:11 五芒星騎士団:ルーク 03:53 尽く粉砕する大鎚 05:12 騎士団の誇り 07:19 皇帝陛下に捧ぐ命 08:31 2周目〜
@袴塚絵美
@袴塚絵美 2 күн бұрын
〔不死求ム王〕 ミトラダテス 『我は永遠の歴史を刻む…  ただし、お前は違う‼︎  お前の行先は死のみよ!  お前の歴史はそこまでだ!』 〔鮮血の狂刃〕 エレナ・ティアラ 『人は私に何かと良くしてくれる。  そして、それを"幸せ"と言う。  でも、私にとっての幸せは貴方の死!  さぁ、素敵な譜を聞かせて?』 〔漆黒の暴力〕 ネロ・ゾディアック 『退屈だなぁ…  人間は真の強さを知らない。  真の強さは力。  悪魔は僕に壊すことを教えてくれた。  さぁ!  この全ての概念を破壊する力に  ついてこれるかな?』 〔邪悪なる祈り〕 シスター・ロゼリア 『神は私に素敵な福音を告げました。  "神は世界破滅を望んでいる"と。  さぁ、神の望む世界創造のため、  貴方は地獄に赴くのです。  …素敵でしょう?』 〔千手の大罪人〕 カグヤ・センジュヒメ 『儂は善人となる為、人が望むことをした。  しかし、儂が報われたことはない…  ならば、儂が報われるまでよ。  貴様を記念すべき千一手としよう。  喜べ、叫べ!自分の祝福を!』
@josephquinnswolin3500
@josephquinnswolin3500 3 күн бұрын
Nah I can fix them
@平成備前長船
@平成備前長船 3 күн бұрын
元女裁判官、元聖女、元王女、元女勇者、元ドライアド。 彼女達に一体どんな絶望があったのだろうか・・・
@user-omochi_515
@user-omochi_515 3 күн бұрын
『人間は必ず強大な力を得ようとする。代償もまた強大だと知らずに。』
@はまきみずまんじゅう
@はまきみずまんじゅう 3 күн бұрын
選定は成された。 運命の言祝ぎは、彼らに賜れず。 救われず、報われず、ただ循環することだけを求められた世界の傀儡達。 運命に怒り、 憎みながらソレらは復讐を誓うーーー ーーーその道こそ、憎む運命だと知らずに
@羽戸琴成
@羽戸琴成 3 күн бұрын
“運命を憎む”という運命ってわけですね… 何とも皮肉な話ですな〜 きっと神は、彼女らを使って世界に絶望をもたらし、それを手ずから打ち砕くことで自らを誇示してるんだ。 そうして、偽善と欺瞞に満ちたマッチポンプを演じてるに違いないんだ…
@夜桜紫
@夜桜紫 3 күн бұрын
絶望と裏切りの果てに闇墜ちしたかつて人間「だった」
@あんこ-s1x
@あんこ-s1x 3 күн бұрын
1周目:映像・コメントを見てしまう 2周目:2周目なので作業用BGMとして使う    最高ですね!!
@hayabon-p7k
@hayabon-p7k 3 күн бұрын
『暴走する秩序神 テミス・ローレリア』 これより我、テミス・ローレリアの名の下に完全なる世界の秩序の統制を開始する。貴様らに拒否権はない! 『嘆きの聖母 マザー・エリザベス』 あなたたちから私への信仰などもはや不要。私のみにおける信仰心をもって我が主神への忠誠を捧げる。その祈祷を以てあなたたちへの罪と罰を与えましょう! 『絶望の魔王女 レディ・ヴァイオレット』 ねぇ、あなたは悲しい思いをしたことある?私はある。誰も誕生日を祝ってくれなかったこと。 ねぇ、あなたは悲観したことある?私はある。誕生日に家族が殺されてしまったこと。 ねぇ、あなたは絶望したことある?私はある。家族以外のみんなが裏切り者で誰も助けてくれずに私を見殺しにしようとしたこと。 だから、お前も私と同じようにしてあげる!! 『かつて勇者だったモノ オースティン・レオンハルト』 勇者だけは味方だよな、、だと? いつからてめぇらの味方になったんだ?あれだけ俺のことを殺そうとしてよくそんな言葉が出てきたもんだぜ。 あ、良いこと思いついた。俺もお前らを殺す化け物になってやるよ!! 俺を化け物で見てたあの時のようにな!! 『暗森の捕食者 ギィドゥ・ゲドゥ』 ォマ、、エ、、ウマ、、ゾ、、ウ、、、ダ、、ナァ、、ギ、グググガァ、、ゲグゴガアァァァァァァァァァァァァ!!
@ゼロ-v1x
@ゼロ-v1x 3 күн бұрын
誰かの為にがんばっていたのに裏切られた者の復讐までの構想曲
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 3 күн бұрын
00:00 『暴走する秩序神 テミス・ローレリア』 02:40 『嘆きの聖母 マザー・エリザベス』 05:00 『絶望の魔王女 レディ・ヴァイオレット』 07:14 『かつて勇者だったモノ オースティン・レオンハルト』 15:29 『暗森の捕食者 ギィドゥ・ゲドゥ』 21:40 2周目〜 『かつて勇者だったモノ オースティン・レオンハルト』 kzbin.info/www/bejne/h6CulnmHocSSqM0si=1CnBHjlKeGeVvn9N 『暗森の捕食者 ギィドゥ・ゲドゥ』 kzbin.info/www/bejne/iJbHZYmieM5oqbssi=gNFOZ9gLe-BWFbcL
@佐藤佑梨-o4w
@佐藤佑梨-o4w 4 күн бұрын
最近見れてませんでしたが、今日からまた見れます🎵
@bryantaylor7137
@bryantaylor7137 4 күн бұрын
Found my boss music. Get ready to fight!
@antimatterinc.7026
@antimatterinc.7026 4 күн бұрын
the riff in the middle is incredible
@ジールライ
@ジールライ 4 күн бұрын
昔々ある村に、村長に大事に大事にされていた少女がいました その少女は、ある神様が授けてくださった村長の大事な娘でした しかし、村人達は彼女を嫌悪し邪険にしてました…… それは、彼女の見た目が問題でした 彼女の見た目は醜く獣の様な化物でした ですが、村長だけは彼女を大事に娘の様に育てていました そんなある日、彼女に悲劇が降りました 村長が村人達に殺されてしまったからです そして、次に少女が狙われました 少女は、唖然とし村人達の攻撃を受けてしまいました 彼女は、怒り狂い、憎しみに呑まれ、悲しみに包まれる 彼女は、本当の化け物になってしまいました 村には暗い暗い森が生えていき少女は大事な大事な村長以外の村人を食べてしまいました 村長の死体は、少女が大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に大事に自分の腕の中に眠らせていました そして、数日が経ち異形が少女の前にやってきた 彼は、何かに植えてる目をしていた 少女は理解してしまいました アレは敵だと…… そして、少女は戦うも異形のほうが強く少女は負けてしまいました そして、異形な大きな口を開け少女を喰らおうとしました 少女は、最後に骨だけになった自分の親をもう離れまいと抱き締めながら異形の口に入っていきました
@七橋-q5c
@七橋-q5c 4 күн бұрын
「グ…ガァア…はやク二げロ…理性ガ…消エるまエ……に…ガアァァアア!!」
@佐藤佑梨-o4w
@佐藤佑梨-o4w 4 күн бұрын
やっぱり、カッコいいです
@七橋-q5c
@七橋-q5c 3 күн бұрын
ありがとうございます!(´▽`)
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 4 күн бұрын
00:00 『暗森の捕食者 ギィドゥ・ゲドゥ』 00:54 絶対的な捕食者 02:01 悪夢の始まり 03:27 異形との戦い 04:45 捕食者を捕食する者 06:12 2周目〜
@hayabon-p7k
@hayabon-p7k 5 күн бұрын
不死求ム王 ミトラダテス 「我が願望のために死んでゆけ」 鮮血の狂刃 エレナ・ティアラ 「斬るのが楽しいの。それ以外の生き方など退屈で仕方ないわ。だからお前も私に斬られることに意味がある!!」 漆黒の暴力 ネロ・ゾディアック 「破壊!破壊!破壊ィィィィィィィィィ! これぞ僕の力の源!根源であり昔から望んだモノ!誰も僕を止められはしなぁぁぁあい!」 邪悪なる祈り シスター・ロザリア 「さぁ!世界の破滅のために祈りを!全ての人間に絶望を!悲観を!死を! 私の全てを使ってこの願いを叶えるために!!」 千手の大罪人 カグヤ・センジュヒメ 「汝に我の背中の手が見えるか?我を裏切り、騙し、殺そうとしたものどもの末路よ。覚悟せい!貴様も我が千手の一部にしてくれようぞ!!」
@色音菜しう
@色音菜しう 2 күн бұрын
わっ凄い もしかして天才ですかぁ!?
@イトウ-y3i
@イトウ-y3i 5 күн бұрын
超ゴシックとピアノ最高❤ 明けましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いいたします✨
@羽戸琴成
@羽戸琴成 5 күн бұрын
この世に息づくほとんどの生命は知らない。 ほぼ毎夜、ときたま休みを挟みつつ。 だいたい20:30ごろ、いろんな人たちの悪意によって世界が滅亡の危機を迎えている。 その事実を──。
@七橋-q5c
@七橋-q5c 4 күн бұрын
およその方が好きだな😅
@羽戸琴成
@羽戸琴成 3 күн бұрын
@@七橋-q5cよまいごとに相応しく砕けた語彙を選んでみました
@七橋-q5c
@七橋-q5c Күн бұрын
​@羽戸琴成 ちょっと何言ってるか分かんない ( TДT)ゴメンヨー
@羽戸琴成
@羽戸琴成 23 сағат бұрын
@@七橋-q5cスマソ 「だいたい」の部分を「およそ」にするかで迷ってて、なんやかんや考えた結果、前者に落ち着いた感じでした。 まさか俺の葛藤を見透かす御仁が現れたかと思った。
@七橋-q5c
@七橋-q5c 5 күн бұрын
「あたしが終末の執行人?そんな称号貰った覚えはないが…どうせ人間がつけたものだろう。あたしの名前はアリア・ドゥームズデイ。覚えておいてね。まあ…どうせ死ぬから教えたって意味無いけど。」
@大塚洋平-o1z
@大塚洋平-o1z 5 күн бұрын
「『アタシが世界を滅ぼす』……それが貴方の正義?  ええ、それは正しい。滅びに抗うのは、生命として正しい。自分を守る。誰かを守る。世界を守る。それは正しいわ。  でも『アタシ』の滅びを退けても、世界は滅びる。  多くの人の飽くことのない搾取、差別、そして欲望。  真に世界を滅ぼすのはアナタ達『人間』なの。アタシの滅び以上の滅びが世界を襲うのよ!  それが分からないアナタじゃないでしょ。人間の欲望なんて、それこそ『身をもって』知っているのに!  ……いまなら、傷は浅い。 『アナタ』と一緒につつましい最期を迎えられるの。誰にも邪魔されない、穏やかな『最後』が迎えられるの。  ああ、でもアナタは『正義』を貫くのね。人間の善政を、最後まで信じるのね。  愚か者。だったら全てを滅ぼす。何もかも消してやる。この想いも、悲しみも、何もかも!  ……こんな状況でも『人間』を守ろうとするアナタだからこそ、アタシは――」
@ジールライ
@ジールライ 5 күн бұрын
「さて……次はここを終わらせましょう……あら、ごきげんよう…バーテンダー?どうしたの?そんな目で私を見て……あぁ…この力を見て驚いてるのね……安心して…全員有罪だから……貴方もちゃんと裁けるわ………」と彼女はバーテンダーに攻撃する 「……なぜ…」と彼女は困惑する何故ならバーテンダーは五体満足に立っていた バーテンダーは、欠けてる眼鏡をクイッと上げ「交渉の時間だ」とバーテンダーの能力が発動する 「いいえ!裁きの時間よ!」と彼女はバーテンダーを断罪するが、バーテンダーにその攻撃は通用しなかった 「なんなのよ!その力は!」と彼女は世界を断罪にかけカウトダウンを開始する バーテンダーは、優しく落ち着いた声で彼女に交渉するが、彼女はバーテンダーの交渉を無視し滅びの鉄槌を振り下ろす 「残念だ……交渉決裂…」と彼女の攻撃は無効化された バーテンダーは、何もないところから斧を出す彼女に悲しげな目を向けて彼女を殺した
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 5 күн бұрын
00:00 『終末の執行人 アリア・ドゥームズデイ』 00:56 ドゥームズデイ・ガール 02:19 滅亡のカウントダウン 04:31 滅びの鉄鎚 06:17 運命に抗う者ども 07:11 2周目〜
@羽戸琴成
@羽戸琴成 6 күн бұрын
〜【なお見ゆるところに依らず】  風に紛れる硝煙の匂いが、青年を不快にさせた。  草木の茂りをもたない平地の一角に、そこだけ切り立った岩盤がある。そこにはしる割裂の奥で藁を敷き、腰を据える二人の男の姿があった。  青年は、尻の下から藁くずをつまみ上げると、手慰みに指のあいだで擦ったり絡めたりしている。それに飽きると、目の前で踊る焚き火のなかへ藁くずを放り込み、向かいに座す老人へと問い掛けた。 「いつまでここで時間を浪費しているおつもりですか、“師父”」 「──」  師父と呼ばれた老男は応えず、禅を組んだまま火に見入っている。青年は構わず続けた。 「ここも、長くは持ちませんよ。じきにバラゴン教の手のものがこの洞穴を探り当て、僕たちを鎖につなぐ。そうして彼らは僕たちを最高議会に引き渡すんだ」 「──」 「……南東のシーヴァルジュナ村は、彼らの手に落ちました。火薬と鉛の匂いが風に乗って、僕にそう告げている」 「──」 「……東風を背に受けて、彼らは今晩にもここを過ぎる。それまで、ここで座して死を待つなんて──愚かだ」  青年は、力を込めて言い放った。  滅多な言葉遣いを耳にした老男に何らかの反応を見つけようとして、青年はその面持ちを見つめる。  灯りをうけて暗がりに浮かぶ老男の顔は、高い鼻梁が刻む影によって、頬からうえが左右に分裂しているように見えなくもない。  老男の居住まいに変わりはなく、青年は俯き小さなため息をついた。  焚き火のしたで、空気を含んだ地面が小さな破裂音を立てる。 「……殺しはいかんぞ」 「──」 「……“持戒”だ──不殺生を守れ」  老男が出し抜けに呟いた。  やっと見せた返しが、予想通り納得できないものだったことで、今度は青年のほうが沈黙する。青年には、わざわざ口に出されずとも老男の考えが分かっていたのだ。  閉口によって反抗を表す青年に、焚き火から目を離さないまま、老男は深く息を吐くように掠れた声で続けた。 「……復讐は怪物を産む。『シッタランルタ』の教えを心に刻み込んで、右にも曲がらず左にもそれず、ただ“中道”を往け」 「──」 「……俺たちはそう生きて来た。これからも変わらん。『シッタランルタ』に端を発し、これに帰依する──俺たち『僧』の在り方だ。道を外れちゃいけねぇ」 「その結果、滅びを免れないとしてもですか!」  弾かれたように顔を上げ、青年は責めるような口調で切り返す。 「……そうだ」  二人の視線がぶつかる。いつのまにか、老男は焚き火から目を離していた。  洞窟の奥から水滴の音が響いて、刹那の沈黙をことさら引き立てた。 「馬鹿な……。『四苦八苦』を免れて生きながら涅槃に至らんとする僕たち僧が、その道によって苦しみに向かうと?」  当然のように言い切る老男に、青年は呆れと乾いた笑みで応じた。 「……これは試練だ。俺たちの教えは迫害の試金石で研がれ磨かれて、洗練されて来たのだ。初めてのことではない。凪いだ水面の静的な心で、成り行きの凡てを受け入れろ」 「今度こそ壊滅しますよ……?」 「……死して涅槃に至るも佳し。俺たちはただ、『シッタランルタ』の天佑を信じ待つのみだ。もし、その結果、この教えが根を絶たれ廃れるなら──」 「……なら?」 「……そうなるべきだ。──『シッタランルタ』が人の手より威を守れぬとすれば、この教えは偽りとして絶たれねばならん。俺たちもまた、火中の藁にすがる愚か者に相応しき滅びを報いに受けるべきだ」 「馬鹿げている──!!」  たまらず、青年は立ち上がった。振り返ると大股で洞窟の口に向かう。 「……師父、貴方には感謝している。もともと“みなしご”だった僕を、貴方は実の親同然に育ててくれた」  穴の縁に立つと、青年は背中越しにそう言った。 「僕は……、僕は、貴方を失望させたくなかったから、今日まで僧としてやって来たに過ぎない。実のところ、信心なんてよくわからない」  青年はバツが悪そうに白状する。 「だから、『シッタランルタ』の教えに殉じて貴方が死ぬなんて──僕には耐えられない」  言い終えると、青年はそれっきり黙った。  背中越しに年老いた義父の気配を探り、なにか返してくるのを待ってみたのだ。老男は一言も発さなかった。  沈黙が居た堪れず、青年は洞窟を後にした。  足音が遠ざかり、老男は洞窟のなかに一人取り残される。  青年が発ったあとも、老男はしばらく洞穴の口を見やっていた。  おもむろに視線を下げ、焚き火に目をくれると、ひとり言葉を紡ぐ。 「……過去に悔い、いまに戸惑い、未来に怯え、節目節目の選択で、都度、足止めを喰らう」  一呼吸終えてから続ける。 「……そんな優柔不断なお前だからこそ、考え抜き、導き出した答えには芯がある。──今は迷いなさい。いつか、たどり着いた先にお前の幸さえあれば、これにかなうものはないのだから」  老男は揺れ動く灯りに幻視した義息へやさしく語りかけると、禅を組み直し、静かに瞼を閉じる。 「──ああ、『シッタランルタ』よ。最愛の義息をその力強き御手によって導き、守り給え」  祈りだけが、仄暗い洞窟のなかで響いていた。
@羽戸琴成
@羽戸琴成 6 күн бұрын
〜【俺もそんなふうに帰れたらどんなに良いか】  風が強くなってきた。  思わず駆け出した青年だったが、行く当てなど当然ない。  たまたま岩盤の遠くに小川を見つけ、そのほとりで片膝つくと、両手に水を掬った。顔へかけて、青年はその染みるような冷たさを肌で噛み締める。  川に着くまでの道のりは、洞窟で交わされたやりとりを何度となく反芻することに費やされ、それはだいたい後悔で終わった。  ──いまは、一人で頭を冷やしたい。  出来ることといえば、時間が胸中のわだかまりを解きほぐしてくれるのに賭けるぐらいなのだ。 「“逃げ”だな、これは』  手拭いで顔を拭きながら独りごちる。  冷たさは爽快感をもたらしたが、それに浸ろうとした頃には立ち消えて、代わりに湧いたむかつきを、青年はかえって直視する羽目になった。 「その場の勢いで、言うべきじゃないことまで言っちゃったかな……」  それがどの部分についてか。自分で言っておきながら、判然としなかった。信ある義父にとって自分のどの言葉が最もいけなかったか、いまいち見当がつかなかったのだ。  この国に古くから伝わり、信仰されてきたバラゴン教は政治や国家運営に深く介入し、実権の半分を握っている。  クシアナ王朝とバラゴン教最高指導者“ダビンハグサカ”の君同国家なのだ。  シッタランルタ教は、バラゴンからすれば自らに与さない新参の勢力であり、国に紛れる獅子身中の虫といえた。  教祖シッタランルタはクシアナ王族の出のため、この新興宗教は初めこそ見過ごされてきた。彼が逝去してからバラゴンは秘めたる敵意を露わにし、シッタランルタの僧たちを迫害し始める。  シッタランルタの僧たちは不殺生の誓いに基づき、無抵抗のまま命を奪われながら何とかその信条を繋いできた。  なかにはバラゴンに立ち向かい、互いに食い合う事態も起こる。  そうしてシッタランルタの僧にバラゴン信者の両親を殺され“みなしご”となった幼き青年を、老男が拾い、大切に育てたのだ。  『シッタランルタ』教徒のなかには、これに反発し幼き青年を苦しめる者も多くいたが、その度に老男は彼を庇い、群衆を諭した。  ──この世に生を受けるとき、それ自体で悪いいのちなど何ひとつない。  幼き青年にしてみても、彼らは自らの両親を手にかけた仇といえたが、老男の真摯で慈愛に満ちた態度は、彼のこころの氷を少しずつ溶かしていった。  バラゴンに仕える両親からお座なりにされてきた彼にとって、老男はこの世で初めて愛に触れさせてくれた人物だったのだ。  ざっとそんなことを考えて、青年は今の自分が馬鹿らしく思えてきた。  意固地になっているわけではない。ただ、どんな顔をして帰れば良いか。 「『師父、僕は貴方に対して、またシッタランルタに対して罪を犯しました。もう貴方の息子と呼ばれる資格はありません。雇い人の一人にしてください』……とかどうだろう。大袈裟過ぎか?」  幼い頃に何処かで読んだ本の一幕から引用し、そんな台本をしたためるも、結局考えを改め、素直に謝ろうと心に期する。  その場合わせの方が、こころは籠ると考えたのだ。 「この考え、打算と人情の境目って感じだな」  自嘲気味にそんなことを呟く。  取り敢えず、歩くことにした。
@羽戸琴成
@羽戸琴成 6 күн бұрын
〜【天地滅却の浄拳】  青年は瞠目した。  彼方で土煙が濛々と立ち込め、師父がいるはずの岩盤を取り囲んでいたのだ。 「まさか……いや」  ──疾すぎないか!? 「師父──!」  青年は駆け出した。  全力疾走である。  この事態を説明づける材料として一番現実的なものは、“バラゴン教の追手”。  だが、まだ日が落ちかけてすらいないうちにたどり着くとなると、 「騎馬隊か──!」  国家の深部に根を伸ばすとはいえ、一介の宗教が持っていようはずもない軍備の充実ぶりだ。 ──だとしたらクシアナめ! バラゴンに傅きすぎだろ!  加えてこの風。  父親の身が案じられ、足元が疎かになる。  何度となく転びかけながら、我が身に構わずがむしゃらに駆けていく。 ──待ってくれ! 取り上げないでくれ! ──たった一人の、家族なんだ……! ──俺のことなら良いからさ! ──なあ、頼むよ…… ──まだ謝ってすらいないんだよ! 「師父──!」  バラゴンの手のものはとっくに過ぎ、土煙は風がどこかへ連れ去っていた。  岩盤にできた切れ目からなかへ転がり込む。  俄に傾き出した陽の光が差し込み、洞窟内に影と光の階調を作り出している。  入り口から陽に照らされた通路が真っ直ぐ伸び、その先に座禅を組む父親の姿があった。 「師父!」  焚き火は消えており、煙たい。  青年は手を振って煙を払いながら夕陽を頼りに父親のもとへ駆けつけた。  師父は身動きひとつとらない。 「師父!」  さらに歩を進めると足元が滑り、転びそうになった。済んでのところでバランスをたもち、何事かと地面に目線を凝らす。  父親を中心に血溜まりが広がっていた。 「あ──師、ふ……?」  ゆっくりと屈み、震える手で父親の肩に手を置くと、父親の身体が力なき人形のように横滑りした。 「お──っ」  咄嗟にその身体を支えようと手を伸ばすが、父親の身体は、すぐ傍に突き出していた岩へと凭れかかって止まった。 「……師父?」  青年が父親の顔を覗き込む。  父親の顔は片目だけを薄く開け、鼻と半開きの口の端から黒ずんだ血を垂れ流していた。 「う、うわぁぁ!」  青年が思わず飛び退くと、父親の上体が前へぐにゃりと折りたたまれて斃れた。  父親は死んでいた──。 「あ──」  座禅を組んだまま、胴を切り裂かれて絶命していた。 「あ、あ──」  その事実を目の当たりにした青年の内側、肉体よりもっと深い──魂から声が溢れ出る。 「あ、あああああああああああああ──!」  青年は頭を抱え、生乾きの血溜まりで腰を折り身を丸めた。  そして汚れることも構わず身悶えし、もんどり打つ。 転げ回るなかで赤黒い血糊が服に張り付き、青年の地肌に衣服を密着させていった。 「あああああああああああああっああ、あ」  叫び声に嗚咽が混じり、泣き声へとかわっていく。  その声は洞窟内で響き渡り、何重にもなって音の輪郭を失っていった。 「うわぁぁぁぁぁぁあ… ああ…うぁぁぁぁ…」  不意に、洞窟内に影が差し込む。  音もなく穴の縁に立ち、青年を夕映えから遮る者の姿があった。 「ああ、なんと哀れな人の子よ。世の慈悲より溢れ落ちし惨憺の申し子よ」  青年を哀れむ言葉とは裏腹に明朗な声色でそんなことを言う。  声の主は、着物姿の女性だった。着衣の上からでもわかる豊かな身体つきと、腰まで届く黒髪で己を飾る美女だ。  ただ異質なのは、頭部に頂いた二本角と黄金でかたどられた光背である。この要素が、女性を只人でないと雄弁に論証している。  悪鬼を思わせる双角と、神仏を連想させる光背を併せ持った矛盾の権化がそこにいた。 「うわあああ……ああ、ああああ……」  青年は女性に気づかないまま、なおもうずくまったままだ。   「まさに一切皆苦──実の両親を失い、事ここに至って最愛の義父すら亡くす。斯様な不幸をもたらす凡てが憎くて仕様がないね?」  女性は音もなく青年のすぐ後ろまで迫り、逆光で帯びた陰のなかそこだけ赤々と煌る双眸を彼の背中に差し向ける。 「その無念、我が共に晴らしてやろう」  女性はうずくまる青年の横で膝をかがめると、その背中に覆い被さって身体を密着させ、耳もとでそう囁いた。  ここまでされてなお、青年は女性に無反応で嗚咽を溢すだけである。 「──其方に力を授けよう。天を砕き、地を割く大いなる力を」  蠱惑的な声で、認識の外から青年に語りかける。その口元を、謀りと悪意に満ちた笑みで歪めながら。  言葉づらの同情と憐憫が動機でないことは、誰の目にも明らかだ。──その存在を感知できれば、の話だが。  女性に支えられて、青年がゆらりと立ち上がった。操り人形のように背中を丸め、前屈みになりながら佇む姿に、さきほどの取り乱しようは愚か、あらゆる感情の片鱗ひとつない。 「其方に新たなる名を授けよう」  女性が青年の腕に自身の腕を絡めながら、もう片方の腕で彼の胸元をそっと撫でる。  次いで人差し指を彼の胸の中心に押し当てると、 「その身でもって地の基を覆し、浄めの業火と荒ぶる流転を体現せよ」  女性に指し示された点を中心として、青年の胸に金色の光を放つ曼荼羅が浮かび上がった。 「ぐっ…ううう」  青年が小さく呻く。  苦しみではなく、込み上げ溢れる力に声が漏れたのだ。  胸の曼荼羅は一度強く明滅すると、黄金の雷と漆黒の稲妻を迸らせ、あたりに撒き散らす。雷流は岩壁に赤い軌跡を残し、刹那の間を置いて大爆発を起こした。  そんなことが幾度となく起こり続け、崩れ始めた岩盤の亀裂から外へと稲妻が迸り、縦横無尽、空に大地に駆け巡っていく。  岩盤は内側からの強大な力によって、地響きと轟音を上げながら爆発四散した。  その異常な力の特異点で、青年は諸手を広げ露わになった空を仰ぎながら咆哮を上げる。 「ウおおおおオオオオおオオおおおオ──!!」  背後から青年を抱いている女性は、彼の耳に顔を近づけ、熱い吐息とともに囁く。 「拝領せよ  ──其方の真名を。   ──真の解脱の導き手    ── 天地滅却の猛き浄拳     ──外道滅ぼす破壊僧」         『阿含魔荼羅』
@羽戸琴成
@羽戸琴成 6 күн бұрын
禅を組んだまま逝った師父…彼は死の瞬間まで信仰に生き続けたんです
@ジールライ
@ジールライ 6 күн бұрын
ニャルラトホテプ「おやおや……こんな所に面白そうな人間がいるじゃないか」
@羽戸琴成
@羽戸琴成 5 күн бұрын
@@ジールライ文を書くって難しいっすね。最後ら辺の魔荼羅が力を解き放ってイキり散らすシーンとか酷いもんだ。 知らないものは描写できないってんで「海について書きたきゃ海に赴け」みたいな話を聞いたことあるので、俺も胸に曼荼羅模様浮かべて力を解き放ちたいからニャル子さんにすりすりして欲しいっす。
@MrEternitysam
@MrEternitysam 6 күн бұрын
Is there any chance that you will upload your songs individually? Sometimes I wish to just loop individual songs over and over again
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 5 күн бұрын
Thank you for your comment. I'll certainly consider it, although it may take some time due to the large number of songs.
@ジールライ
@ジールライ 6 күн бұрын
ホオヅキ・ヒョウカ「カカカカカカッ!勢ぞろいじゃのう!のう!エンカ!」 ホオヅキ・エンカ「ニシシシシシ!そうだのう!ヒョウカ!どれもコレも強者揃い!楽しみじゃ!」 二人「さぁ!儂らを楽しませろよ!」 カグラ・ヨミヒメ「はぁ…なんでこんな事に……私はこんなことを作りたくなかったのだがな……」 ニャルラトホテプ「アハハハ!やっぱり!思ったとおりだ!すごく楽しい事になった!さぁ!始めよう!最高のゲームを!」 阿含 摩茶羅「いや〜こりゃ大変なことになったね……こんな胸糞悪い奴らを集めて……こんなゲームを作ろうなんて……壊すしかないよな?こんな世界を作り出した神も!こんなゲームを作った神も!な!」 そうして、混沌てしたゲームが開始される
@Fantastical_Grimoire
@Fantastical_Grimoire 6 күн бұрын
00:00 『忌双子の青鬼 ホオヅキ・ヒョウカ』 02:45 『忌双子の赤鬼 ホオヅキ・エンカ』 05:38 『始祖の創造神 カグラ・ヨミヒメ』 13:33 『崇魔教団開祖 ニャルラトホテプ』 21:00 『外道滅ぼす破壊僧 阿含 魔荼羅』 28:57 2周目〜 『始祖の創造神 カグラ・ヨミヒメ』 kzbin.info/www/bejne/h6HPaqxjZ9yrq9Usi=TegnN4VX3atmLyBb 『崇魔教団開祖 ニャルラトホテプ』 kzbin.info/www/bejne/imSZaqqea76miposi=xR3nOA6Qbh7ztKlH 『外道滅ぼす破壊僧 阿含 魔荼羅』 kzbin.info/www/bejne/h4i5mKunqceXotUsi=mtzNHf1bRKxhJQYz
@羽戸琴成
@羽戸琴成 8 күн бұрын
〜【ボス戦のギミックに有りがちな致命的欠陥】  その黄金の輝きは、まさに“死”そのものであった。  その光を直に浴びた者は立ち所に煙をあげて灰燼に帰し、母なる大地のかいなに戻る。  人工天使が生み出した明星が放っている光とは、大体そのようなものだった。  そうして出来上がった自身の陰に憩わぬ一切の生命へと、死をもたらすのだ。 「なるほどなァ。……で、自分は生物学的な意味で生き物じゃないから効力の範囲外ってわけかよ。反則じゃねェか、ムカつくぜ」 「けど、分かりやすい穴が用意されている」  状況を飲み込んだ憤怒の悪魔ヴォルカノスキーが息巻く横で、主人公が言い足す。  人造凶星『ネメシス』が放つ光を受けた人工天使の陰は、地上に落ちて二人の安全圏を作り出していた。  上空に佇む人工天使を見上げて、ヴォルカノスキーが出し抜けに言う。 「“白”だな」 「こいつ灰燼に帰せば良いのに」  “うんうん”と頷きながら、満足そうに腕を組む憤怒の悪魔もとい変態紳士へと、主人公が毒づく。  陰の外では全てのものが陰影を失い、極光のなかで溶け合っているようだ。 「見た限り、あの錫杖をかかげてる間は星が光るようだな。けどその間、人工天使はあの場から動かない」  星の輝度が高いぶん、人工天使の陰は深く、狭い。  自らの安全が保障される範囲を注意深く観察しながら、主人公が指摘した。 「分かった! そんなら殴りたい放題だなァ!」 「……ちょっ!? 馬鹿おまっ──」  突然、憤怒の拳に豪火をまとい、今しも燃え盛る拳圧を放とうと構えたヴォルカノスキーを、主人公が慌てて羽交い締めにする。 「ぬおっ!? 何すんじゃゴラァァ!」 「ちょい待てお前! 忘れたのか」  主人公に抑えられて、煮え滾る拳圧は明後日の方に射出され、光の彼方に消えていった。  それを見届けて、主人公は内心で安堵する。 「あァ!?」 「奴を一度粉砕したとき、どうなった? 飛び散った身体のパーツが繋ぎ合わさって復活したろ。普通に倒しても、あいつには勝てない。寧ろ下手に砕いてあいつの陰が途切れたら、お陀仏なのはこっちの方だ」  抑える主人公の腕を振り払い、ヴォルカノスキーが口火を切る。 「杖狙えば良いだろうが! あれ挙げてるあいだ星が光るって云ったのはオマエだろ」 「そうは云ったけど、保証はできない。ミスリードということもあり得る。ただでさえ陰が狭いんだから無闇に手出しするな。この膠着状態をフルに活かすんだ」  だいたい錫杖だけを正確に撃ち抜くなんて多分お前には無理、と喉元まで出かかって、主人公はそのジレンマに辛くも勝利した。 「そんなら手っ取り早い方法がある。オレ様の『ヴォルカニック・スーパーアゲアゲバーストモード』ならここを溶岩と火の海に早変わりさせられる。噴煙と灰で星を遮れば楽勝だ!」 「絶対に却下だ」 「何故だ!」 「俺が巻き込まれて死ぬからだ」 「問題あるか?」 「大ありだわ。死なないための打開案で殺しに来んな」 「ちょっとぐらい良いじゃねェか」 「生命にちょっととかないわ。板チョコか」 「面倒くせェな! そんならどうすんだよ! このまま飢え死ぬまでアイツの陰で自適の余生にでも入るか!?」 「おれに考えがある」  遠くの方で爆音が響いた。  先の拳圧が都市の防壁か何かに着弾したらしい。 「あの光に当たったら灰になるけど、“直に触れなければ問題ない”。現に、あの光はそこかしこでぶつかって乱反射し、俺やお前を少なからず照らしてるわけだからな。ここまでは分かるな?」 「まさかオマエ! 穴掘ってここから逃げようってんじゃねェだろうな……!?」 「……お前すごいな、その発想はなかったわ」  ヴォルカノスキーの天然じみた発想に一本取られた気分になりつつ、主人公は掌を軽く振りながら彼の奇想天外な読みを否定した。  主人公はいま一度、上空の人工天使を見やった。  それは相変わらず無機質な翼を広げ、錫杖を掲げている。  目線はこちらに注がれているが、その眼差しは何やら更に遠くを見つめているような乖離感を孕んでいた。 「まあ俺もあくまで賭けだから、あまり偉そうなことは言えないがな」  そういうと、主人公は自身の鳩尾辺りを掴む。 「ヴォルカノスキー。 『レオンハルト・レギュレーション』って言葉、知ってるか?』  主人公の質問の意味を解し兼ねて、ヴォルカノスキーは彼の横顔に視線を向ける。  輝く死に包囲されてなお、敵を見据える主人公の双眸には力が宿っていた。  その視線が、この状況を打開して繋がる未来を見据えているように思えて、ヴォルカノスキーはひとまず引き下がることにするのだった。 「……ぐっ!」  突然、主人公が屈み込んでうめき始める。 「お、おい……! 別に無視したわけじゃねェぞ! そんな辛そうにすんなよ」  何か勘違いしていそうな憤怒の悪魔が、心配に扮した自己弁護をする。  ──その瞬間、主人公の全身から黒い流体が迸った。  抑えられ、解放されたように。  全てを呑み込むように。  漆黒の濁流は天を遡上し、地上の二人と人工天使を遮るかたちで渦巻きながら中空で球状に収まっていく。  人工天使の眉根が僅かに動く。  主人公の魔力と明らかに異なる質のそれを、この止めどなき黒から感じ取ったのだ。  古き時代の裁定者たる彼女をして、意表の一手だったことの証拠だ。 「黒い…マリモ…?」  無様に尻餅をつき、呆気に取られたヴォルカノスキーが言い終えるより早く、球形の漆黒は波打ちながら輪郭を歪め、変形を始めた。  四肢が伸び、起伏に富んだ胴体が現れ、兜をかぶり豊かな長髪を流した頭部が形作られる。  人だ──人が現れた。  両手をだらりと下げ、項垂れる漆黒の騎士がそこにいた。  不意に、背中が盛り上がる。  そのしこりはもごもごと脈動しながら皮膚を裂き、鎧を押し除け、体外へと黒い血潮を噴出した。  かと思えば黒い血潮は瞬時に凝結し、禍々しい大翼の形を成すと、仕上がりを告げるようにそれを一度はためかせて見せた。 「──さぁて。何もかも、黒く染め上げる時間ですぜ。──“オースティン”先輩」  主人公の呼びかけに呼応するように、漆黒のベンテールの奥から、激情に揺れる狂気の眼光が迸った。
@七橋-q5c
@七橋-q5c Күн бұрын
なっげ
@羽戸琴成
@羽戸琴成 23 сағат бұрын
@@七橋-q5c確かに。最近思うのよ、自分で思ってた以上に俺はヤバい奴なのかも知れないってね
@大塚洋平-o1z
@大塚洋平-o1z 8 күн бұрын
「『貴方が来ること』は演算済みデス。12978年前から分かってマシタ。ワタシは、この時の為にここにイマス。  サア、ワタシを超えてくだサイ。壊し、砕き、その『経験値』を未来のために生かしてくだサイ。  …デキナイ? 私は『モノ』です。ただの『アイテム』デス。演算によりアナタが進む道において、とるに足らない『モノ』でしかありません。  それを『救う』? それは世界にとって損益デス。無駄な、行為デス。  無意味デス。ワタシは、『モノ』。機械デス。救われる価値などナイのデス。  ……なのに「救いたい」? エラー。頬を伝う液体は、理解不能、デス」