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Eテレ「100分 de 名著」 名著60 『野生の思考』
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司会 : 伊集院光 、礒野佑子
指南役 : 明治大学特任教授・野生の科学研究所所長 中沢新一さん
朗読 : 田中泯(舞踊家)
第2回 野生の知財と「ブリコラージュ」
<引用ここから>
最初から完全な設計図を前提とするエンジニアの思考のような「近代知」。レヴィ=ストロースは、人間にとって本源的な思考は、そのような「知」ではなく、「ブリコラージュ(日曜大工)」といわれる、ありあわせの素材を使い、様々なレベルでの細かい差異を利用して本来とは別の目的や用途のために流用する思考方法だと考える。そこには近代化の中で私たちが見失ってしまった、理性と感性を切り離さない豊かな思考の可能性が潜んでいる。その代表的例がオーストラリアの先住民族ムルンギンの神話だ。気象現象や動植物など経験的な素材を使って精緻な知の体系を築き上げる彼らは、神話によって「宇宙の中で人間はどんな意味をもつのか」といった哲学的な問題を問うているのだ。第二回は、近代知と神話を対比しながら、「ブリコラージュ」と呼ばれる思考法の豊かな可能性を明らかにしていく。
<引用ここまで>