【2024年度｜診療報酬改定】訪問看護(3)：訪問看護管理療養費の見直し（月の初日の訪問の場合）の改定ポイントを解説（機能強化型訪問看護管理療養費1で研修を受けた看護師の配置の義務化）

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概要
この動画は、2024年度（令和6年度）診療報酬改定における訪問看護ステーションに関する改定内容の解説であり、特に「訪問看護管理療養費」の見直しについて説明している。機能強化型訪問看護管理療養費の1に関して、これまで望ましいとされていた「専門の研修を受けた看護師の配置」が、今回の改定で義務化されたことが主な変更点となる。また、義務化に伴い、訪問看護ステーションには2026年（令和8年）5月31日までの経過措置が設けられ、準備期間が与えられている。訪問看護管理療養費全体が値上げされた一方で、オンライン請求や感染管理対応が報酬アップの根拠となっており、特に機能強化型1においては400円の値上げが行われた。これにより、訪問看護ステーションの役割や看護師の配置が強化され、より質の高い訪問看護が求められる。
ポイント10
機能強化型訪問看護管理療養費1の研修要件の義務化
2024年度の診療報酬改定において、機能強化型1に該当する訪問看護ステーションでは「在宅看護などに関わる専門の研修を受けた看護師の配置」が義務化された。これまでは望ましいとされていたが、今後は必須要件となる。
義務化に対する猶予期間（経過措置）
既存の機能強化型1の訪問看護ステーションに対しては、2026年5月31日までの猶予期間が設けられている。この期間中に、該当する研修を受けた看護師を配置する必要がある。
訪問看護管理療養費の値上げ
訪問看護管理療養費全体が値上げされ、機能強化型1は400円、それ以外の区分も一律に230円程度の引き上げが行われた。この値上げは、訪問看護ステーションの質の向上を評価するための措置である。
オンライン請求制度の導入
訪問看護管理療養費におけるオンライン請求が2024年度から開始される。これにより、訪問看護ステーションの管理業務がオンラインで効率的に行われることを評価し、点数が引き上げられた。
感染管理の評価
訪問看護ステーションにおける感染管理の取り組みを評価し、適切な感染対策を行っているステーションに対して点数が引き上げられた。これは、新型コロナウイルス感染症を契機に、感染対策の重要性が再認識されたことを受けての改定である。
訪問看護ステーションの分類と報酬体系
訪問看護ステーションは「機能強化型1」「機能強化型2」「機能強化型3」「一般型」に分けられ、それぞれの分類に応じて訪問看護管理療養費の点数が異なる。特に、機能強化型1は最も点数が高く、看護師の配置要件が厳格に定められている。
看護師配置要件の強化
機能強化型1には、7人以上の常勤看護職員の配置が義務付けられ、ターミナルケアや重症患者の受け入れ体制が整っていることが求められる。また、機能強化型2でも5人以上の常勤看護職員が必要とされる。
全国の訪問看護ステーションの対応状況
機能強化型1の訪問看護ステーションのうち、約36.3%がすでに研修を受けた看護師を配置しており、要件を満たしている。一方で、残りの63.7%は義務化に向けた準備が必要となっている。
特定看護師の配置率
特定看護師（特定行為を行う看護師）の配置率は、機能強化型1の訪問看護ステーションで約13.6%に達しており、全体的には6分の1程度のステーションで特定看護師が配置されている。
訪問看護利用者数の増加とケアの質向上
訪問看護利用者数は全体的に増加しており、特に悪性腫瘍（がん）患者の割合が増加している。また、特定行為を行う看護師が配置されることで、利用者や家族の負担軽減やQOL（生活の質）の向上が図られ、ケアの質が向上している。
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