一時期「的を射る」と「当を得る」等との混同であり一種の誤用と多くの国語学者等に理解され、それが半ば定説化されてきた言葉である。三省堂国語辞典、大辞泉、大辞林及び明鏡国語辞典はその旨を明記し、文化庁発表による平成24年度「国語に関する世論調査」においても誤った言葉遣いの例として調査が実施されている。 しかし、広辞苑、新明解国語辞典その他の辞書には明確に誤りとの記述はなく、第3版以来、約30年間「誤り」としてきた三省堂国語辞典は第7版で普通の慣用句として収録した。 元来、「得る」には可能や成功の意味が含まれ、「的」も要点や核心を意味する比喩として慣用されていたため、「的を得る」という言葉を「射撃用の標的を入手する」意味にしか解釈できないとする見解は合理的ではない。また、文化庁の調査でも、40年近くに渡って「的を得る誤用説」が流布したあとの2012年ですら四割以上の人が「的を得る」を用いるとしており、これも「かなり独特な表現ではあるが日本語話者ならば意味の了解は可能であり、コミュニケーションに問題は生じない」点に一因があると思われる。 引用 Back in the Saddle 的を得る ja.m.wiktionary.org/wiki/的を得る ja.m.wiktionary.org/wiki/特別:履歴/的を得る