玉置先生、素晴らしい動画配信ありがとうございます。私は「オヤジ」の年代の者です。 先生が対象にしている視聴者ではない者がコメントして失礼します。 高校時代に例文“there is nothing new under the sun”(この地上(地球)に新しいモノは何も無い、という意味だと思います)を見た時、初めは何の事か分かりませんでした。 その後この文に哲学的な大きな力を感じました。 勉強を続けるうちにその意味は、人類文明に備わっている創作物や法則は地球が誕生した瞬間(太陽系の形成の時)から「概念」としては存在していたが人間が発見しなければ「無い」も同じで、要は人間がそれを発見するか否かである。とーマであると悟りました。 つまり「自動車、航空機、ニュートンの第1法則、アインシュタインの特殊相対性理論、電磁波・電磁気学、宗教(世界三大宗教)など」もソレを発見した者がいるから今の人類文明に成っている。 私は大学卒業後に新卒で技術系の会社に入りました。そこでは私の業務の一環として英語の学術論文の「和訳」の仕事にも携わりました。 コレはそれはそれは大変な作業でした。日本語の書物なら流し読みができるが、英文は最後の1行の翻訳が終わるまでは「中身」の意味は分からない。自分一人で読むだけなら大まかなイメージが分かればそれで良いが、他人に知らしめるには納得させる文章にしなければならない。特に社外(顧客)に出す時は妥協は一切許されない。 この作業はイマジネーションの勝負でした。自分の頭の中にあるイメージを総動員して事に当たりました。当然、岩波の「広辞苑」と研究社の「英和大辞典」も使いました。その中で私が取った手法は、一度英文を頭の中で「一枚の絵」にしてソレを改めて日本語で表現する、というものでした。文章の形が変わる事もあります。そして他者・部外者でも分かる文章にする。 こんなやり方で導き出した訳語の一つが“state of the art”→「技術の現状」でした。 長文で申し訳ありません。 私は受験生時代は出来る方ではありませんでしたが、学問が人生の目的だったので社会人になっても勉強にこだわり続けました。