北鎌倉八雲神社祭礼

北鎌倉の八雲神社の祭り。
毎年7月13日から20日にかけて行われる。
祭りのメインは最終日に行われる山崎の北野神社の神様との婚礼。女の神様の北野神社の神輿を山ノ内と山崎の境目に当たる山ノ内の光照寺前で出迎えることになっているが今は山崎の神輿が光照寺の目前を通過するのみ。『北鎌倉の神々』というガイドブックが言うとおり、山ノ内の祭りの一番盛り上がるところは円覚寺管長が神輿に読経するところとなった。本来、この祭りは神様の婚礼であるので終着点で行われる婚礼のための神事がメインであり、クライマックスである。双方の神職がお祈りを捧げ、無事に婚礼を済まされたことを寿ぎ、龍笛を伴奏に舞楽を捧げて終わる。円覚寺管長が神輿に向かって経を読むなんて数年前から始まった客寄せのためのエピソードに過ぎなかったが恐れたとおり、誤解する人が現れてそれを『北鎌倉の神々』などというガイドブックにしていた。山ノ内は皇室の一大荘園群の長講堂領の一部であり、今日言われるような円覚寺の門前町ではない。山ノ内に円覚寺の寺領は無い。したがって多くの観光ガイドが誤解するように"門前町の神輿だから管長のお経を授かる"というのは真っ赤なウソである。