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岐阜県と長野県の県境にある、北アルプス・焼岳で、小規模な噴気が確認されました。
11日は「山の日」。登山客も多いこの時期、今後の火山の変化に注意が必要です。
焼岳から噴き出す白い蒸気。
監視カメラがとらえた小規模な噴気の瞬間です。
ここは、岐阜と長野の県境にある北アルプス・焼岳。
小規模な噴気は、山頂の西側およそ400メートルの斜面で発生しました。
気象庁によりますと、焼岳では、9日午後11時50分頃から、10日午前2時頃にかけて、空気の振動を伴う地震を6回観測。
その際、噴気が確認され、一時、およそ100メートルの高さにまであがりました。
噴気は次第に弱まり、午前3時以降は確認されていません。
しかし、今回、蒸気が噴き出したのは、普段、噴気が見られる場所と違っています。
気象庁は、焼岳の噴火警戒レベルを「活火山であることに留意する」ことを示す、「1」を継続。
岐阜県は、登山客にヘルメットの着用や、山頂になるべく留まらず、噴気や火山ガスに注意するよう、呼びかけています。
「岐阜県側の登山口です。
噴気の情報を受けて、高山市は注意を呼び掛ける紙を張り出しました。」
(尾関記者)
焼岳は、気象庁が24時間体制で監視する「常時観測火山」。
過去に何度も水蒸気噴火による犠牲も出ていて、噴火を想定した訓練が毎年実施されています。
今回の小規模な噴気、地元の温泉街での受け止め方は…。
「あしたからお客さん全部取り消しになるのではと、一番に心配した。
昔、子どものころに噴火したのを覚えている。」
(温泉旅館の人)
気象庁は、現地に職員を派遣。
「今は落ち着いています。
噴気が見られたところを見てきます。」
(岐阜地方気象台 小西弥市火災防災官)
ヘリコプターで上空から状況を調べる予定でしたが、悪天候のため、後日改めて調査することになりました。
11日は、「山の日」。登山に出かける人は、山の変化に注意して行動したいものです。(10日18:21)