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古都の師走を彩る春日大社摂社、若宮神社の「春日若宮おん祭」は17日、古式装束に身を包んだ約千人が練り歩く「お渡り式」が奈良市中心部で行われた。過去4回は新型コロナウイルス禍や雨天で縮小され、通常規模での実施は5年ぶりとなった。おん祭は田楽(でんがく)や舞楽(ぶがく)などが奉納され、日本芸能の源流を示すとして国の重要無形民俗文化財に指定されている。平安時代に関白、藤原忠通(ただみち)が天下太平を願って始め、今年で888回目を迎えた。
お渡り式の行列は奈良県庁前を出発。馬に乗った中心的な役の日使(ひのつかい)や巫女(みこ)のほか、猿楽(さるがく)などの芸能集団が市街地をゆっくりと進み、平安から江戸時代の風俗絵巻に観光客らが見入った。