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新型コロナの影響で採用を控えていた航空業界もこの春から採用を再開する動きが広がっています。競争倍率50倍と言われる狭き門。19歳の女性は焼き鳥店で培った“接客”で採用を目指します。
◆3~4年ぶりのCA採用
「素敵なサービスのできるような客室乗務員になりたいと思っています」
「御社の客室乗務員に心からなりたいと感じました」
福岡市中央区にある航空専門学校です。採用試験を想定した模擬面接の授業で、本番さながらの緊張感が漂っていました。新型コロナの影響で航空業界はここ数年、客室乗務員の新規採用を控えていました。JALは去年、3年ぶりに採用を開始、ANAグループもこの春から4年ぶりに採用を再開しました。
扇苑乃子さん「初めて飛行機を利用した際に青いクールなイメージのANAとは真逆のあったかいオレンジ色のイメージの接客に惹かれ、私はここしかないと決めました」
先生「ちゃんと自分の思いをもっと自分の思いをここしかないここしかないって、自分の思いありき、パッション。ここしかないって」
客室乗務員を目指す扇苑乃子さん(19)です。心に秘めた思いを面接官に上手く伝えることが、できずにいます。
◆接客は焼き鳥店で学ぶ
扇さん「改めて自分を見直す時間になったっていうか、ダメな自分を逆にさらけ出して逆によかったと思いました」
客室乗務員に憧れを持ったのは、幼いころ兄と2人だけで飛行機に乗ったことがきっかけでした。
扇さん「2人だけだったのですごく不安な気持ちがあったんですけど、その際にもうずっとCAの方が隣にいてくださって」
客室乗務員に必要な要素のひとつである接客を学ぶため、父・正一さんが経営している焼き鳥店で週に3日アルバイトをしています。
扇さん「日本語が通じなくてもジェスチャーだったり自分が知っている単語を絞り出して料理の説明をしたりコミュニケーションをとったりしています」
◆「突き進みなさい」母の思いを胸に
父・正一さん「目標を達成できるように突き進んで欲しいと思っています。日本全国を飛び回って活躍して欲しいな」
家族の後押しもあり航空専門学校への進学を決めた苑乃子さん。その矢先、最愛の母・由布子さんが闘病の末に他界します。
扇さん「一番楽しみにしてくれていたのが母だったので、赤い制服を実際には見せてあげることができなかったんですけど」
採用試験まで1か月。競争倍率は、およそ50倍と狭き門です。亡くなる直前まで、「夢に向かって突き進みなさい」と激励してくれた母の思いを胸に苑乃子さんは、採用試験に臨みます。
扇さん「空の上で仕事ができるっていうのはすごく貴重なことだと思うので、早くその夢を叶えて近くに来たよって言えるように頑張っていきます」