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会場:石川県小松市團十郎芸術劇場うらら
〈あらすじ〉
平家打倒で多大な武功を立てた源義経ですが、兄頼朝の怒りを買い、その身を追われることとなります。義経一行は山伏姿に扮し、弁慶をはじめとしたわずかな家来を連れて、奥州藤原氏に身を寄せるため、北陸路を急ぎます。一方、頼朝は奥州までの至る所に関所を設け、義経を捕らえようとします。
道中、加賀の国「安宅の関」に差し掛かった一行は、関守の富樫に見とがめられます。ありあわせの巻物を「勧進帳」として読み上げ、富樫による詰問を切り抜けた弁慶は一旦関を通ることを許されます。しかし、番卒が「義経に似たものがいる」と訴えたため、富樫は一行を呼び止め、関所に緊張が走ります。疑いを晴らすため、弁慶は金剛杖で義経を激しく打ち付けます。無礼を働いてでも主君を助けようとする弁慶の姿に心を打たれた富樫は、義経一行と知りつつも関所の通行を許したのでした。
弁慶、義経、そして富樫の三者がおりなす「智・仁・勇」の感動の物語。八百年もの時を超えて、なお日本人の心をつかんで離しません。
〈石川県小松市 子供歌舞伎「勧進帳」実行委員会〉
小松市には歌舞伎「勧進帳」の舞台にもなっている「安宅の関」があり、また、毎年5月には250年以上の歴史を誇る「お旅まつり」において「曳山子供歌舞伎」が上演されています。「日本こども歌舞伎まつりin小松」では、本実行委員会が中心となって、毎回、小松市ゆかりの演目である「勧進帳」を上演しています。
小中学生が役者を、小中高校生が中心となって長唄・囃子方を務めており、役者から長唄・囃子方までを子どもたちが務める勧進帳の舞台は全国的にも珍しく、藩政期から続く歌舞伎の文化が現代まで脈々と受け継がれています。