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第1回とめ伝承芸能まつり
令和6年6月30日(日)
【雄勝法印神楽】(石巻市雄勝町)
600年以上もの昔から舞い伝えられてきた「雄勝法印神楽」は、法印といわれた羽黒派(出羽三山羽黒派)の修験者たちが、一子相伝で舞い伝えられてきたことが雄勝町大浜、千葉宮司家に伝わる元文4年(1739)の古文書『御神楽之大事』により知ることができます。
羽黒派の神楽は太鼓2人と笛1人で、ゆったり優雅に舞う場面と、力強く勇壮に舞う場面があります。また、反閇(へんばい)といわれる独特の足踏みをしたり、指で印を結んだり、湯立の神事を行うなど、修験道独特の古風さを今なお強く残しています。町内外各神社の祭典での奉納や各種イベントにも積極的に参加するほか後継者の育成にも力をいれています。
【鬼女退治】
イザナギノミコト・イザナミノミコトの神によって生まれた木の神、金の神、水の神、土の神の四人が、それぞれの自分の特徴を話し合って、自慢話に花を咲かせますが、火の神が加わってこそ万物が栄える事に気がつきました。そこで、四人の神が火の神を探しに行くと醜女(鬼女)が火の神に化けて出て、四人の神を苦しめようとしました。そこへ塞の神(悪霊侵入を防ぐ神)が醜女を追って出て四人の神を守り、醜女を退治する物語です。
【鬼門】
鬼門とは、邪悪な鬼が出入りする方位のことです。スサノオノミコトは高天原(たかまがはら)を追われてから罪を悔い改め、諸国を巡って庶民の為に色々な働きをしました。この神楽は人間本来の正義心が表現されているもので、人間や社会のための幸福を招来させるよう、スサノオノミコトが全力を尽くす「精神」を舞に表現しています。綱切り舞いともいわれる神楽で、ここでの綱は鬼を表しています。