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今回は、東京多摩の山において、暑い夏の日にエンジン付きの刈払機(ナイロンコード)で行われた下刈り作業をお送りいたします。
植物が育つためには、水と空気や肥料も必要ですが、まず日光が必要です。苗木を植えたままにしておくと、その後は、周りの雑草との日光の奪い合いとなります。欧米に比較して高温多雨な日本では、特に雑草の繁茂が著しく、高さ数十センチメートルのスギやヒノキの苗木を植えても、すぐに周りの雑草に覆いつくされ日陰となり枯れてしまいます。そこで、苗木が人の背丈ぐらいに成長するまでは、毎年1~2回の下刈りが必要となります。
日本では「農作物を育てるのも雑草との闘い」と言われますが、林業も同じです。東京多摩地域の標準的な林業の保育作業においては、スギやヒノキの苗を植えてから少なくとも7年目までは毎年1~2回の下刈りを夏期に行い、苗木が雑草にまけないように生長を助けています。
このようにして、東京の山の花粉の少ないスギ・ヒノキの苗は丁寧に人の手によって、保育されています。