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ガラス作品で知られるエミール・ガレ(1846~1904年)の陶芸作品を集めた企画展「ガレの陶芸ー世紀末の煌めき 昆虫・植物・ジャポニスムー」が2日、笠間市笠間の県陶芸美術館で開幕した。独創的なフォルム、印象的な装飾で表現された作品94点が一堂に並べられ、新年を迎える中、訪れた人たちは興味深く鑑賞していた。
アール・ヌーヴォーの巨匠ガレは19世紀末ごろ、フランスを拠点に活躍。昆虫や植物などの身近な自然や、日本をはじめとする異国の美術などを反映させ、ガラス・木工家具・陶芸の3分野で、芸術性と独自性の高い作品を生み出した。
今回の展示会にも、器全体に大きくセミを配置した花器や、器全体がバッタ形の水差しなど、昆虫をモチーフとした作品が多く登場する。植物関連では、立体的な水仙の装飾が施されている作品などが目を引く。また、竹形の器形にユニークな虫のしぐさを施した花器や、鮮やかな色使いでクジャクやチョウを描いた鉢など、日本の影響を強く感じさせる作品も多い。
土浦市の70代の夫婦は「ガレと言えばガラスと思っていたので陶芸にびっくり。形にとらわれない大胆さがある。一方で日本の浮世絵が(ガレに)影響を与えたこともすごいこと」と話した。
会期は3月8日まで。月曜休館(1月13日、2月24日は開館)。1月18日、2月8日には午後1時半から担当学芸員によるギャラリートーク(予約不要)、2月22日には午後1時半から美術史家・山根郁信氏の講演会(同)が行われる。同館☎0296(70)0011。