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No.02『伐採の現場から』
丹精を込め、手間をかけて育てられる紀州材。
長い年月を越えてようやく成木になります。
苗木が成木になるには、おおよそ 50 年から 60 年という月 日がかかり、また、その間には手間暇かけた丹念な作業が 必要になります。
苗木は根つきの良い 1 月から 3 月にかけ、手作業で植え付 けます。 苗木は 1 ヘクタールに 4000 本程度植え付け、成長を競争 させて下草を生えにくくします。
6 月から 8 月は下草が伸びたり、ツルが絡まり、苗木の成 長が妨げられるのを防ぐために、下草刈りやツル切りを行 い、この作業が 8 年間ほど続きます。
10 年を経過すると木は大きく成長し、混み合ってきます。 間伐除伐作業を実施して余分な木を伐採し、十分に太陽の 光を与え健康で価値のある木を育てることが肝心です。
同時に枝打ちは、強く節のない材木を作るのに欠かせない 作業です。成木になるまでおよそ 10 年ごとに行います。
こういった手間暇かけた作業を経て、木の新陳代謝が低下 する秋から冬にかけての時期、苗木のおよそ 20%が成木 となり、主伐されることになります。
近年は伐採から運搬まで最新技術を駆使し、安全に効率的 に作業が行われています。