お二人とも日本語でのコミュニケーションは非常に流暢で自然だし、日本に長く住んでいらっしゃるだけあって日本の文化や習慣を本当によく理解されていますね。 あえて言えば、あしやさんの日本語は音声的特徴や表現の自然さなど、目を閉じて聞いていると日本人と殆ど区別が付きません。ニックさんの日本語には若干アメリカ人の音声的特徴が残っていて、日本語ネイティブではないと分かります。たとえば、パックンや厚切りジェイソンと同じような。もちろんそれでも平均的日本人以上に知的な日本語運用能力であることに変わりはありませんが。 このレベルや年齢になると、もう誰も細かい違いや癖、ちょっとした勘違いなどを訂正してくれなくなるので、よほど本人が周りを巻き込んで意識的に言語に取り組まないと、音声的特徴や表現力が完全にネイティブになることはありません。 私も15年程アメリカに住んでいたことがあるので、皆さんの置かれた状況には共感を覚えますし、とても親近感を抱いています。 ちなみに、「はし」の高低アクセントは、関東だと橋(↗)、箸(↘)、端(↗)で、関西だと、橋と箸のアクセントが逆になって、橋(↘)、箸(↗)、さらに、端は平板で端(→)となります。 ところで、腕組みに関しては、アメリカなどでの伝統的な英語プレゼンテーション指導法では、知人や友人との日常会話やインフォーマルなミーティング、学校現場の教員などでは問題はないが、フォーマルな場面ではrude(失礼)と感じられたり、"I do not want to talk with you."という拒絶のメッセージとして受け取られるので、好ましくないbody languageだとされていて、私もそう指導しています。心理学的にも、人は相手を警戒し距離を置きたいと考えている時、無意識に腕組みをする可能性があると言われています。ただ、最近はアメリカでも腕組みのメリット・デミリットに関して様々な研究がなされ、考え方も少しずつ変わってきているようですが。 お二人のますますのご活躍を楽しみにしています。できれば私もみなさんの輪の中に加わりたいくらいです。