「感無量。その他に何もない」コロナや地震乗り越え…『燈籠山祭り』3年ぶりに開催 石川・珠洲市

石川県珠洲市飯田町の夏祭り「燈籠山祭り」が20日から始まりました。
橋の上に並んだ8基の曳山、この壮観な景色は3年ぶりです。空を彩る花火と豪華な曳山に訪れた人は釘付けに…。
20日午後8時半、8つの町の曳山が巨大な山車「燈籠山」が待つメイン通りを目指します。
狭い路地は曳山が電柱すれすれで進みます。祭りを待ちわびていた町の人たち。様々な思いで見守っていました。
去年夫を亡くした女性は、写真の中の夫と家の前を通る曳山を眺めていました。
「ここ通ってくれるのを楽しみにしとったさかいに、うれしいげんわいね（祭り）やりたかったと思う。最後の最後まで『祭りしたい』って。死ぬとき一式全部持たせたから、今頃着て一緒にやっとるわいね」
1日目は大きなトラブルもなく無事終わりました。
曳き手:
「3年ぶりの祭り、感無量。その他に何もない、言葉はない」
地元に戻ってきた人:
「コロナと地震の後なので、元気づけられるように自分も元気になるように戻ってきた。山見た瞬間に笑顔がぱってなって心が軽くなりました」
新型コロナや6月の地震を乗り越えて開催された燈籠山祭り。およそ370年飯田で受け継がれてきた祭りが町や人の心を明るく照らしました。
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（2022年7月21日放送）