和泉式部の夫・藤原保昌

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隙間時間に読める昔物語

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Күн бұрын

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@大家正泰-f9g
@大家正泰-f9g 14 күн бұрын
小式部内侍を採り上げた前回の番組とは、和泉式部繋がりなんですね。 平致頼との逸話にせよ袴垂にせよ、藤原保昌が出てくるはなしというのは、大体が豪傑譚。「十訓抄」とか「宇治拾遺物語」とか、おもに男性を読者の対象としているから、この系統のはなしが文字として後世に残るんでしょうが、妻となった和泉式部。王朝文学の最盛期を代表する女流歌人として、中世に至っても説話物の情報ソースであった都の貴族階級の人達の間ではなお有名人だったんだから、成書となった書物に多く登場するのは当然として、加えて口伝、民間伝承の類いの多さと言ったら、夫の人気を遥かに凌ぐようです。 読んだのがもう大分前のことで、記憶のほどは朧気なんですが、柳田国男の著わした「女性と民間伝承」に、全国各地に残る和泉式部伝説が扱われています。畿内一円の寺などに和泉式部所縁のなんとかなんて史跡が多数あるのはともかくとして、どう考えたってそんなところまでに足跡を残すはずがない東北や九州にまで、和泉式部終焉の地などという言い伝えが残っているそうです。こうした伝説には必ず式部作という歌が付随しているんですが、まあとてもじゃないが彼女の作であるはずがないレベルのものも多いらしい。 なぜそれほど和泉式部の名が全国に広がったのか? 柳田は遊行命婦と概括される女性達が重要な役割を担ったと推測しています。新潟県でも昭和の初めくらいまでは、全国の村々を巡って語り物を聞かせる瞽女とよばれる職業的女性集団が存在しました。 恋多き女性、和泉式部。当時専ら男性が使っていた「恋ふ」という能動的な言葉を多用し、卓越した歌才を以て貴人豪傑をも虜にする。その生き方が女性の潜在的な共感と憧れを生んだからこそ、数々の作り話まで纏いながら全国に広がっていったように思えます。 保昌に内裏の梅の枝を折って持ってこいと言ったというはなし。かぐや姫が求婚者達に数々の難題を課したというはなしの連想から出てきた作り話じゃないかという気もしますが、「わたしの心を得たいなら、それくらいのリスクを取るところ、見せてもらわなきゃね」という、いかにも和泉式部らしいなという感じはしますね。
@隙間時間に読める昔物-j9z
@隙間時間に読める昔物-j9z 14 күн бұрын
この度も、深い教養に裏付けられた丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。視聴してくださる多くの方々も、コメントによって動画本体をより深く理解されるのではないでしょうか。これからも応援よろしくお願いいたします。
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