庵野氏がワイヤーワークをアクション演出に取り入れなかったのは、物理法則に反する動きが不自然に見えてしまう事に、彼なりの抵抗があったからだと思われる。これをリアルに表現するには横方向のカメラワークではなく、人が向かって来る側へカメラを設置するのが望ましい。 近日公開の「Witch2」では少女に軽く突かれたチンピラが、数十mは弾き飛ばされ後ろの家屋に叩きつけられるシーンがある。この時はまず少女の後ろからカメラを回し、次のカットでは家屋側に据えたカメラでこちらに向かって来るチンピラを映す手法を用いている。つまり横からのカットを省く事でワイヤーに引っ張られている状態を隠せるのと同時に、スピード感をより強調出来るというメリットも。 詳しくは予告編で。 THE WITCH 2: THE OTHER ONE Official Trailer (2022) / Movie Trailers Source kzbin.info/www/bejne/qHPPkKJmaZx2hK8