會津八一の和歌による「法隆寺賛歌」より第二曲（武藤祥圃作曲）

kotist武藤祥圃の箏部屋チャンネル登録よろしくね！x.gd/NsBf6
武藤祥圃Instagram　follow me!　 / showho610_kotist 　
武藤祥圃ブログ　showho610.blogs...
kotist武藤祥圃の箏部屋　その１０
會津八一の和歌による「法隆寺賛歌」より第二曲　作曲：武藤祥圃
會津八一記念館の委嘱により平成25年3月に作曲し、同年八月新潟市民芸術文化会館（りゅーとぴあ）能楽堂で開催された八一祭で初演しました。會津八一が法隆寺にちなんで詠んだ和歌のうち五首を歌詞とした歌曲で、一首を一曲とした組曲です。
二歌目は静かなたたずまいの夢殿を、聖徳太子への思慕とともに詠っています。〽籠りて今も」の後のオクターブの上行音形は、八一の聖徳太子への敬慕の念の高まりを表しています。
〔弐〕法隆寺東院につ
　夢殿は　静かなるかな　もの思いに　籠りて今も　ましますがごと
　ゆめどのは　しずかなるかな　ものもいに　こもりていまも　ましますがごと
★歌意
夢殿はなんと静かなことであろう。まるで今でも聖徳太子が籠って、物思いに耽っていらっしゃるかのようである。
第一曲
• 會津八一の和歌による「法隆寺賛歌」より第一曲...
第三曲
• 會津八一の和歌による「法隆寺賛歌」より第三曲...
第四曲
• 會津八一の和歌による「法隆寺賛歌」より第四曲...
第五曲
• 會津八一の和歌による「法隆寺賛歌」より第五曲...
【會津八一について】
大正から昭和時代の歌人、書家、美術史家。明治14 年8月1日新潟町（現新潟市）生まれ。秋艸道人(しゅうそうどうじん)、八朔(はっさく)、渾斎(こんさい)などと号す。早稲田大学文学部を卒業後、早稲田中学の講師を経て早稲田大学英文科講師となり、昭和六年には早稲田大学文学部教授となる。仏教美術史に関する論文を多く発表し、昭和8年には「法隆寺・法起寺・法輪寺建立年代の研究」をもって文学博士の学位を受ける。
奈良仏教美術研究のかたわら南都に取材して盛んに短歌をつくる。総ひらがなの万葉調の和歌で、大正13年第一歌集『南京新唱(なんきょうしんしょう)』を出版。昭和15年『鹿鳴(ろくめい)集』、昭和22年『寒燈(かんとう)集』、昭和26年『會津八一全歌集』で読売文学賞を受賞し、昭和27年『自註鹿鳴集』、昭和30年『春日野の歌』などを出版。また独特の書でも有名で、昭和17年『渾斎随筆』を刊行し、書の個展も催す。
昭和20年早稲田大学教授を辞し、郷里新潟へ戻る。養女の蘭が宮城道雄直門であったことから、宮城とも交流し、八一の和歌で宮城が昭和30年に「奈良の四季」を作曲している。昭和31年11月21日死去。75歳。
〔武藤祥圃ってどんな人なの？〕
1973年新潟市出身。幼少より祖母から山田流箏曲の手ほどきを受ける。
新潟大学教育学部特別教科（音楽）教員養成課程（ピアノ専攻）を経て東京藝術大学音楽学部邦楽科（箏曲山田流専攻）卒業、同大学院音楽研究科修士課程（邦楽専攻）修了。2005年度文化庁新進芸術家国内研修員修了。2006年東京藝術大学の推薦でリサイタルを開催。2009年第16回賢順記念全国箏曲コンクールで銀賞受賞。これまでに室岡松孝、亀山香能、萩岡松韻の各師に師事。古典を軸とした教授・演奏活動を行いながら、現代曲や洋楽・声楽との共演や作曲も多数行っている。
国内ではこれまでに、日本芸術院賞授賞式で御前演奏、国立劇場主催三曲の会、NHK古典芸能鑑賞会、東京藝術大学定期演奏会やNHK-FM「邦楽のひととき」「邦楽百番」への出演をはじめ、公演多数。リサイタルシリーズ「武藤祥圃の会」（現在までに７回開催）。
海外では、2003年国際交流基金の派遣によりウズベキスタンで公演。2015年東アジア文化都市2015韓国清州市での閉会式に新潟市芸能団長として参加し、自作「柳都八景」を演奏。2019年デュオ夢乃の招聘でニューヨークカーネギーホールで公演。
現在、新潟県邦楽連盟会長。新潟大学教育学部、目白大学人間学部非常勤講師。新潟青陵大学箏曲部、新潟県立西新発田高校箏曲部講師。新宿区立戸塚第二小学校和楽器クラブ講師。新潟市三曲連盟副会長。箏曲松濤會主宰。
箏曲新潮会会員。トロントリオ、和楽器オーケストラあいおいメンバー。
#武藤祥圃　#箏　#會津八一