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永山友菜記者「比布中央学校にやってきました。こちらに『ある演奏』で世界一に輝いた中学生がいるということで、会いにいきたいと思います」
上川の比布町にある小中一貫校の比布中央学校。
ここで聴こえてきたのは・・・。
永山「何か聞こえますね。鳥の鳴き声でもない、なんでしょうか?」
「失礼します。初めまして。千葉俊冴(しゅんご)さんですか?」
千葉俊冴さん「はい」
永山「あるもので世界一になったと聞いたんですが?」
千葉俊冴さん「口笛です」
中学3年生の千葉俊冴(ちば・しゅんご)さん。
今年神奈川県で開かれた口笛の技術を競う
世界大会のティーン部門で 見事1位に輝きました。
永山記者「今日はどれくらい吹いたんですか?」
俊冴さん「今日はあんまり吹いてないんですけど」
担任の先生「嘘だ!(笑)本当?給食前とか聴こえなかった?」
俊冴さん「給食前吹いてたっけ?」
友人「証(曲名)吹いてた」
俊冴さん「あ!吹いてたわ(笑)」
さて、気になるのはその腕前。
一体どんな演奏ができるんでしょうか。
永山「色んな曲が吹けるんですか?」
俊冴さん「そうですね、クラシックはちょっと苦手なんですけど、ポピュラーとか特に洋楽はうまく吹くことができます」
ということで、早速聴かせてもらいましょう。
誰もが知っているロックの名曲
X-JAPANのForever Love!
永山「すごい!音が震えているところも」
俊冴さん「下の歯の裏側に舌をくっつけて吹いてるんですけど、舌の先端をちょっと上下させてる。上下させるとちょっと音が揺れるっていう仕組みになっていて」
シューベルトの「魔王」
クラシックの名曲をどう口笛で表現するのか!
俊冴さん「歌い手が変わっていて、父と子と魔王と、あと語り手の4人でやっているんですけど、その4人の歌い方もちょっと変えているんです」「音を高くしたり低くしたり、若干空気音を入れたりとかビブラートとか」
曲調に合わせ、細やかに表現を変えて
こだわりの演奏をしているという俊冴さん。
隔年で行われているこの世界大会に
初めて出場したのは2年前。
12歳以下のチャイルド部門だった当時は2位を獲得。
そして今年、13歳から17歳のティーン部門に出場し
16名の中で見事1位に輝きました。
俊冴さん「綺麗に吹くとか、途中で鬱陶しくならないくらいで適切に技術を入れるとかそういう細かいと口笛の世界大会ころとかも評価されて、スコアシートで出てきますね」
審査はクラシック曲とポピュラー曲の2曲で、
音程や音色の美しさ、息継ぎだけでなく、
表現力やマイクの持ち方などの細かい部分までもが
審査の対象となります。
永山記者「そもそもなんで口笛をやろうと思ったんですか?」
俊冴さん「小学校5年生くらいのときに鳥の鳴きまねを急に始めて、特に意味があったわけではないんですけど、最終的に曲も吹くようになって今に至るっていう感じです」
永山「将来的には職として?」
俊冴さん「思ってないですね。趣味の範疇で続けようかと思っています。」
俊冴さんの口笛について、家族はどう思っているんでしょうか?
俊冴さんのお母さん「朝から晩まで吹いて、ある時は寝ているときにも寝言の代わりに寝口笛みたいな感じで、突然夜中にぴゅーっと大きな音がしてビックリして見たら寝てました」
「私は元々音楽が好きなのでとっても応援しているんですけど、家族は朝から晩までなので大変迷惑しています」
永山「お兄ちゃんの口笛どう思ってる?」
三男「ちょっとうるさい。ちょっとうるさくってね、夜に吹くんでね、近所迷惑なくらいうるさい」
と、いうことで、口笛初心者の永山記者
せっかくの機会なので
世界一の腕前を持つ俊冴さんに レクチャーしてもらうことに。
俊冴さん「歯の裏側に舌をあてて、あてた状態で口をちょっとすぼめて」
永山「もう難しいんですけど」
俊冴さん「軽くつけて、すぼめて、♪~ってあとこう息を出す」
永山「フー!フー!」
曲どころか、なかなか音すら出ない永山記者。
俊冴さん「安定して空気の量っていうか、出す量を調整して、一度に同じくらいの量でずっと息を出し続ける」
永山「フー!フー!ピー!はっ!おー!!」
俊冴さん「鳴った!」
俊冴さんの指導のお陰で、なんとか音が出せるようになりました。
そして 俊冴さんから 口笛の曲のプレゼントが・・・
永山「誰かに聴いてもらえるのは嬉しい?」
千葉俊冴さん「嬉しいですねやっぱり。自分が必要とされているって感じられるので、すごく嬉しいですね」
「色んな人に聴いてもらって、楽しい気持ちになってくれたらいいなって思っています」
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