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待ってください、そのプロジェクトは僕がーーーー
その言葉は何の意味も持たずに空を切って消えた。
言葉というものには不思議な力があって
その言葉がいつ発せられたか、誰が発したかによって効力を変えてしまう。
場合によっては何の意味も持たないただの音と化してしまうのだ。
例えそれが、真実を孕んだものだとしても
「高橋さん、これやっておいてください」
「あ、はい」
「じゃあお願いします」
なあ、聞いたか?あの人、、、
、、、ハハハッ、だよな、、、
やめろ、笑ったら可哀想だろ、、、プハハ、、、
この手の噂話や、陰口の類はなぜ本人に聞こえるようになっているのだろう。
わざと聞こえるように言っているのか、それとも低俗なことをする人間の頭は悪く、こんなことにも気が付かないのか、それはわからないけど、と言うかそんなこともどうでもいいけど
そんな人間にさえ下に見られている僕の言えたことではないか
あの日、あの時に、プロジェクトを奪われて
この窓際の部署に追いやられてから、完全に失った自尊心とやる気を古びたノートパソコンの下敷きにして、今日も適当にキーボードを叩いている。
仕方がないことだ。
日本人は働きすぎだと誰かが言った。
僕が聞いた時には理解のできる言葉になっていたから、もう日本人が言っていた言葉なのだろう。
自身でわかっていながらも、抗うことの出来ないこの労働形態に文句を言いながら働いていく人の、こぼれ落ちた意見もわかる。
だが、そもそもやりたいこと、自分にしか出来ないことがあるなら、それは生きがいなのだ。
それを失うことの方が怖い。
そう、今の僕のように
#ルームシェア
#板橋ハウス
#窓際族