進撃の巨人 第105話「凶弾」にみるミスリードの謎［ミスリードの謎 Vol.22］

戦鎚を仕留め飛行船に戻ったエレンとミカサ。手を差し伸べるアルミンの目には悲しみが広がります。船内に入ったエレンの前にリヴァイが立ち、エレンは拘束されてしまいます。船内でフロックが勝利の鬨の声を上げるなか、銃を手にしたガビが船内に潜り込み、銃弾を発します。サシャがその凶弾によって倒れてしまいます。拘束されたエレンの横に居たのはジーク。強襲計画はジークの立てたものだったのです。
　門兵のおじさんを撃ったとき、ガビは屋上のサシャを見上げます。いまから考えると、あのときのサシャは儚げでした。サシャの死の伏線はあのときの表情だったのかもしれません。アニメのオープニングで壁の上に並ぶ九人の調査兵団。エルヴィンが死に、次はサシャでした。サシャの次はあるのでしょうか。

[@jink0222]

「ミスリードはどの部分ですか」という質問をいただいたので、返信ではなくコメントとして投稿します。たとえば「単独行動だったエレンのレベリオ強襲」では、リヴァイもハンジもエレンの行為を詰ります。エレンの無謀で一方的な作戦に調査兵団は危険な作戦を余儀なくされ、ハンジはエレンへの信頼を失ったといいます。しかしの設定こそがミスリードの可能性があります。ハンジの云う「我々」とはパラディ島の為政者のことでしょう。パラディ島勢力はエレンへの信頼を失ったけれど、ハンジやリヴァイの本音は違うかもしれません。しかし立場上、リヴァイはエレンを蹴り、拘束したのかもしれません。そう言う意味でこのシチュエーションはミスリードではないかと思って述べています。 　もっとも実際のところは作者にしかわかりません。だから「謎」なんです。そういうミスリードの可能生のあるシーンを取り上げて解説しています。どの部分がミスリードなのかは読んだ人が想像するしかないと思います。進撃の巨人の面白さは、そういうネームの行間を読むことだと思っていますので。

[@taku_toro]

サシャの死は読者にどのような影響を及ぼすのか

[@jink0222]

サシャの死は数ヶ月で忘れられると思います。読者が忘れた頃に、サシャの死の影が落ちてくるのではないかと考えています。

[@reignroast]

ミスリードはどの部分ですか？