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日本史上最強のボクサー・井上尚弥が東京ドームを熱狂させたころからさかのぼること2時間前。
大阪出身のボクサーが人生をかけた戦いに挑んでいた。
石田匠、32歳。
大阪・堺市に生まれ育ったこの男は、17歳でプロになった。
ジャブを武器に37戦34勝。ついたあだ名は「なにわのプリンス」。
今回、井上尚弥の弟でバンタム級のチャンピオン、井上拓真との世界タイトルマッチが決まった。決戦の舞台は東京ドーム。
同じ会場で4つの世界戦を行うのは、日本ボクシング史上初のイベントだ。
勝てば人生が変わるこの試合に石田は、母への感謝、そして今年2月に亡くなった同じ階級で戦う穴口一輝への思いを持って臨んでいた。
テレビ大阪のカメラは試合後の石田を訪ね、試合を終えた今の率直な気持ちを訪ねてみると、意外な答えが返ってきた…
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