【技術士二次試験】リスクとは何か？ 今のところ定義は2通りありますが、どちらもご説明します。

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リスクとは、被害が発生する可能性や、その影響の大きさを指す言葉です。日常的には「危険性」や「危険度」という意味で使われますが、厳密には「被害の影響の大きさ」や「被害が発生する可能性」を指します。
リスクの例としては、次のようなものがあります。
地震や火災などの自然災害
事故や感染症の流行
IT関連事故やコンプライアンス違反
自社商品に対するクレームや風評被害
リスクを考える際には、その程度や可能性を把握し、自分の許容レベルを考慮することが大切です。
リスクを管理する手法として「リスクマネジメント」があります。リスクマネジメントでは、リスクを特定・把握し、分析・評価して対策を講じます。
ISOのリスクの定義は、「目的に対する不確かさの影響」です。これは、ISO31000やISO9001などの規格で用いられています。
リスクは、将来の状況や結果を阻害する不確定な事象とその影響を意味します。一般的にはマイナスイメージを持たれがちですが、ISOでは好ましくない影響だけでなく、予想外に好ましい影響も「リスク」と定義されています。
リスクと機会を分析することで、計画通りの結果を得たり、不利益を最小限にしたり、継続的な改善をしたりすることができます。
リスクと機会への取組みの例としては、次のようなものがあります。
リスクを洗い出し、優先順位を決めて削除できるものから削除する
受容するものは受容すると決める
計画通りに実施する、取り組みを行う
取組みの結果の有効性を確認する
有効性の確認から学習し、改善する
ISO31000のリスクの定義は前述のとおり「目的に対する不確かさの影響」であり、プラス、マイナスのリスクの結末がないのに対し、内部統制では目的を阻害するものを「リスク」、プラス効果があるものは「機会」と定義付けている。2
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