【交野】上皇から寄進された◯◯！廃千手寺をさんぽ。【散歩】

大阪府交野市をぶらりと散歩。
私市3丁目にある市指定文化財、「廃千手寺」を散策します。
京阪河内森駅から歩きます。
道の右に公園と建物があります。
ここが廃千手寺の跡地です。
千手寺庵と、その隣に収納庫があります。
収納庫は、廃千手寺と廃蓮華寺の仏像を安置するために造られました。
現在は、市指定文化財である「聖観音立像」と「如意輪観音坐像」が祀られています。
毎年春と秋に公開されるようですが、具体的な日程は流動的です。
公園の端に、何かの破片があります。
千手寺の遺構だと思われます。
千手寺は真言宗の寺院で、｢亀王山｣｢観音寺｣とも呼ばれました。
明治以降に住職が不在となり、衰退して解体されました。
鎌倉時代に亀山上皇が病気になり、獅子窟寺の薬師如来に回復祈願した際、千手寺を一時的に使用しました。
病気は無事回復して、世話になった千手寺を維持するため、寺のまわりに田を寄進しました。
亀山院の田んぼということで、｢院田（いで）｣という名前が地名として定着しました。
その後の地名は｢井手ノ内｣ですが、｢井手｣は｢院田｣をもじったものです。
交野はどんどん開発が進み、住宅が増えてきていますが、廃寺跡をこうして残してくれるのは、地元の歴史を感じる上では大変ありがたく思います。
西念寺の近くに、石仏が2体祀られています。
右の阿弥陀如来座像は、室町時代後期ごろに造られたと推測されています。
小川を改修工事した際に出土したものです。
少しでもありのままの交野を感じていただくために、あえて編集は施していません。
本当に散歩をしている気持ちで見ていただけると幸いです。
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/ @katano_sanpo
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