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阪神甲子園球場のナイター照明が、「LED」に替わりました。これまでは点灯に30分かかる場合もありましたが、ピカピカと点滅までできるようになりました。
LED化は、二酸化炭素の排出量が約60%も減らせることから進んだプロジェクト。もちろんコスト削減にもつながります。
ただ、開発担当者は…
【パナソニック エレクトリックワークス社・久米嶺さん】
「よくよく聞くと『2色』あってという話だったので、結構大変な話だなと感じました」
今回、甲子園球場が出した条件があったのです。それは…
【阪神甲子園球場・赤楚勝司球場長代理】
「カクテル光線というのが生まれて60年以上経つんですけれど、必ずこれだけは実現してくださいと」
甲子園球場の代名詞とも言える「カクテル光線」。明るい白の電球と、消費電力の少ないオレンジの電球を混ぜた、甲子園球場発の伝統ある照明です。
並々ならぬ思いがありました。
【阪神甲子園球場・赤楚勝司球場長代理】
「高校野球も延長18回の箕島戦とかですね。長い歴史の中でずっとこの光のもとで、選手がプレ-してくれてましたので、無形の文化として守っていくのが我々の使命かなと思いました」
開発担当者には、「あの色味」を再現するという緻密な作業が待っていたのです。
【パナソニック エレクトリックワークス社・久米嶺さん】
ーーQ:試作機はどれくらい作たんですか?
「20台から30台くらいの量になります。台車にのせてゴロゴロ転がして持ってって、測定器で何回も何回も測って。『何してるんだろう』という目で見られてたかなと思います」
さらなる課題は、8K放送に対応すること。肌の色が自然に見える最適ラインにあわせ照明は作られます。
しかし、2色のライトを同時につけたカクテル光線こそを最適ラインに合わせるため、あえて白とオレンジをそれぞれラインからずらすのです。
実験を続けること、2年。とうとう、世界初のLEDカクテル光線が実現しました。
【阪神甲子園球場・赤楚勝司球場長代理】
「何とも言えない優しい色だと思います。六甲おろしの頭で黄色に染まるシーンっていうのが、阪神のカラーの黄色ですから、甲子園球場はやっぱり黄色を大切にしていきたいと思います」
【パナソニック エレクトリックワークス社・久米嶺さん】
「『結構やりやすいな』って(選手のコメントが)ネットニュースであって、『よかった』と感じました」
どこか懐かしさを感じる温かな光。時代に合わせながら、愛着を大切にしたい気持ちに照明技術が応えています。
カンテレ「報道ランナー」2022年3月10日放送
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#甲子園球場 #LED #カクテル光線