「薬を絶って382日です」過去と向き合う「薬物依存」の受刑者たち“断薬日数”を数える理由【薬物依存の現場・後編】

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完治することがないと言われる「薬物依存症」という病。刑務所で受刑者に自らの経験を伝えながら自分自身の過ちと向き合い続ける男性がいます。薬物依存の現場を前編・後編でお伝えします。薬物やアルコール依存からの社会復帰を支援するNPO法人「仙台ダルク」ここで職員として働く野村一史さん(37)です。野村さんも覚醒剤の使用で逮捕された過去を持ちます。仙台ダルク 野村一史さん:
「今は規制されている危険ドラッグ。私が使い始めた頃は合法ドラッグと言われていた。使っているコミュニティの中にいると自然と(覚醒剤使用者と)関わりが出てくる」知人に勧められ、覚醒剤を使用するようになりました。その後の人生は180度変わり、薬に依存するようになりました。仙台ダルク 野村一史さん:
「人間関係も生活もみんなひっくり返っちゃうんですよね。相談もできないし。でも、薬を使っていた仲間の所に行くと共感してくれる。『大変だな、薬でも使って気晴らし』みたいな感じになる」1月17日、野村さんが訪れたのは、仙台市若林区にある宮城刑務所です。
刑務所の薬物依存「回復」プログラム
野村一史さん:
「きょうは、よろしくお願いします」仙台市若林区にある宮城刑務所。ここでは刑期10年以上の犯罪者などが収容されていて、週に一度、薬物依存について考えるプログラムが開かれています。宮城刑務所の専門官:
「いつも通り素直に正直になんでも言ってもらっていいです」刑務所の一室で開かれたプログラムには、覚醒剤を使用し収容されている50代と60代の受刑者も参加しました。50代の受刑者:
「今はもうコマーシャルないじゃないですか『人間やめますか。それとも覚醒剤やめますか』まさにそれなんですよ」60代の受刑者は、薬の密売で金を稼いでいました。60代の受刑者:
「今までずっと薬をまいていたので。客に悪いもの出せないので味見しないとダメなのでやっぱり自分でやってしまいますよね」このプログラムは、受刑者が社会に出た際、継続的に「回復」に取り組めるよう指導しています。宮城刑務所の専門官:
「最初にね断薬日数を聞こうと思うんです。これは何のためにやっているか覚えていますか?なぜ数えているんでしょう」「断薬日数」とは、薬を絶った日数のことです。
「断薬日数」を数える理由
回復プログラムの中で「断薬日数」を聞くのには理由があります。50代の受刑者:
「例えば私の場合だと(断薬日数が)382日なんですけど、あと400日まで頑張ろうとか1つの目安になります」
60代の受刑者:
「断薬日数が1079日です(周りが拍手)」仙台ダルクの職員で、自身も覚醒剤に依存した経験がある野村一史さん。野村さんは、自身の経験を受刑者に伝えるため、刑務所でのプログラムに参加しています。一方で、この時間が自分の過去を見つめ直す機会にもなっています。野村一史さん:
「完全な回復はないので私自身もメッセージを届けながら『自分って昔、ひどかったな』と確認しておかないと」この日、刑務所で開かれたプログラムのテーマは「仕事と回復」です。
仕事の「ストレス」が再犯の引き金になることも
野村一史さん:
「予期しないときに大金が得られるような仕事。過度にストレスがかかる仕事。以前、薬物を使用しながら従事していた仕事。このような仕事についている人は回復を優先して、生活を見直した方がいいかも知れません」プログラムはテキストを用いて行われ、受刑者が社会に出て仕事をするとき薬物との関わりを絶てるのかを考えていきます。50代の受刑者:
「私の場合は身柄引受人が職場の社長なので、その人と一緒に仕事をすることによって覚醒剤に手を染めなくていいという確信があるので仕事は碇の綱」60代の受刑者:
「周りの人間ですよね。薬物関係の人間とは連絡を取らないように」受刑者たちは、社会に出て真っ当な仕事に付くことが薬物を使わない方法だと話しますが、野村さんはその仕事の中にも落とし穴があると指摘します。野村一史さん:
「(仕事が)引き金的なところがあるかなと思います。働いていると一生懸命頑張るじゃないですか。そうすると自分の時間を犠牲にしたりそういうのがストレスになり(薬を)使うこともある」
仙台ダルクのスタッフ:
「ストレスのない人間っていうのは無理だと思うんですよ。日常的にきょうが始まらなきゃいいのに、みたいになるとストレスが溜まって病んだ状態になるのかなって」厚生労働省によると覚醒剤事件の再犯率は67.7%に上ります。
罪を償った後もつきまとう「依存」という病
6年前に仙台ダルクに入所し、現在は仙台市内で一人暮らしをする野村さん。ダルクの職員として、同じ境遇の仲間を支える一方、自身も日々、回復プログラムに取り組むことで覚醒剤を絶つことができています。「依存症」と向き合い続けないと、ちょっとした「きっかけ」で再び手を染める可能性があると野村さんは受刑者たちに伝えました。野村一史さん:
「なんかうまくいかなかったとかちょっと失敗したとか、仕事そのものというよりそういう小さいものが引き金として機能してそれが薬に繋がっていく可能性がある、ということだけは忘れずに仕事をしてほしい」50代の受刑者:
「知らず知らずにストレスが溜まったりとか、そいうのを気を付けて自分自身把握できるようにしていかないといけないと思った」刑務所で罪を償ってもなお、まとわりついてくる「薬物依存」という病。
依存者たちは、一日一日を懸命に過ごしています。野村一史さん:
「一人ではやめられないので、みんなでやめていく。社会に出て行って仲間と関わりを持ちながら社会生活を送っていくのが目標です」
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