【朗読】諸田玲子「蓬萊橋にて」～オーディオブック～ 朗読：京谷由香里

明治維新から十一年。波瀾の半生を送ってきた今井いわに、ようやく平穏な暮らしが訪れようとしていた。だが、そのいわの目の前に維新前夜、夫が暗殺した坂本龍馬の妻・お龍が現われた。仇討ちしようと殺気立っているお龍を、いわは何とか自分の力だけで追い返そうとするが。
初出：『蓬莱橋にて』祥伝社文庫　2000年12月　（現在は祥伝社文庫で読むことも出来ます）
＊作家 諸田玲子さまの許可を頂き、ご厚意により公開しています。
　　諸田玲子さまのオフィシャルサイトは　www.r-morota.net/
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◎主な登場人物
今井いわ　今井信郎の妻
今井信郎（のぶお）幕臣で坂本龍馬暗殺の下手人とされている　
お龍（おりょう）坂本龍馬の妻
八助（はちすけ）開墾方長官の中條家の下僕
◆註釈（文中の表記、意味などについて）
薫風（くんぷう）（若葉の香りを漂わせて吹く）初夏の風
寓居（ぐうきょ）仮住まい
入植（にゅうしょく）開拓する土地や植民地にはいって生活すること
金谷宿（かなやしゅく）東海道五十三次の24番目の宿場で、大井川の川越え業務を中心に栄えた
新番（しんばん）江戸幕府に設けられた職制のひとつ
辛苦（しんく）つらく苦しいこと。苦労すること。難儀
刺客（しかく）暗殺者
幕臣（ばくしん）幕府の臣下。 旗本・御家人など、将軍直属の家臣
維新（いしん）明治維新とは、江戸時代末期から明治時代初期の日本において行われた幕藩体制を打倒して天皇を頂点とした中央集権統一国家を形成し、封建社会から資本主義社会へ移行した近代化改革のことを指す
京都見廻組（きょうとみまわりぐみ）江戸時代末期に幕臣によって結成された京都の治安維持組織
剣客（けんかく）剣の達人。剣術使い。
青天白日（せいてんはくじつ）この場合、無罪だと明らかになること
夕餉（ゆうげ）夕飯
厩（うまや）馬を飼っておく小屋
懸念（けねん）気にかかって不安がること。心配
双眸（そうぼう）両眼
殺気（さっき）人を殺そうとする気配。はげしい敵意に満ちた気分
蹴出し（けだし）女性が腰巻の上に重ねて着るもの。裾よけ
竹樋（たけひ、たけどい）竹を二つ割りにし、あるいは丸竹のまま、節をとって水を通すようにしたとい
諸肌脱ぎ（もろはだぬぎ）着物の上を脱いで上半身をあらわにするさま
和漢（わかん）和書と漢籍
眼光（がんこう）物をじっと見つめるときなどの、眼の光
苦渋（くじゅう）事がはかどらず、苦しみ悩むこと
脇差（わきざし）江戸時代、武士は腰に2振の日本刀を差していたが、その短い方の刀。予備用
硬骨漢（こうこつかん）意志が固く、気骨のある男
廃藩置県（はいはんちけん）維新政府が全国の藩を廃し府県に統一した政治変革
渡河（とか）河川を渡ること
蟒蛇（うわばみ）大酒飲み
床几（しょうぎ）この場合、数人掛けられる程度の横長に作った簡単な腰掛け台
酔眼（すいがん）酒に酔った時の、焦点の定まらない目つき
虚空（こくう）何もない空間。空中
怖気（おぞけ）こわがって、びくびくする心。おじけ
慟哭（どうこく）悲しみに耐えきれないで大声をあげて泣くこと。号泣すること
完膚なきまで（かんぷなきまで）徹底的に
酒器（しゅき）酒を飲むための器。杯・徳利など
私怨（しえん）個人的なうらみ
憎悪（ぞうお）はげしく憎み嫌うこと
貪る（むさぼる）満足したり飽きることなく求める
修羅（しゅら）醜い争いや果てしのない闘い、また激しい感情のあらわれなどの例え
笑止千万（しょうしせんばん）非常にばかばかしいこと、滑稽で話にならないこと
闇討ち（やみうち）闇にまぎれて人を襲うこと。また転じて、不意を襲うこと
怨恨（えんこん）深く怨む心
急襲（きゅうしゅう）不意をついて襲撃すること
殺戮者（さつりくしゃ）刑罰とは関係なく、単に人を殺すこと
天真爛漫（てんしんらんまん）飾り気がなく、明るさと無邪気さのあふれ出ているさま
こじれる　物事がもつれて、うまく進まなくなる
柔和（にゅうわ）穏やかに落ち着いておとなしいこと
川面（かわも）川の水面
家路（いえじ）わが家へ帰る道
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[@n.k2901]

素晴らしい朗読をいつもありがとうございます。

[@Yukari88]

N.K様 こちらこそ、いつも聴いて下さり、ありがとうございます🙇😊 そしてコメントを残して下さったことにも重ねてお礼申し上げます。 これからも、どうぞよろしくお願いいたします😊

[@user-hz8cz2sh2l]

今井信郎の出てくる小説があるとは知りませんでした。物語も奇抜で面白かったけど 女性主人公の記憶として語られるその語り口が美しい事が作品を際立たせていると思います。 有難うございました。

[@Yukari88]

芋栗郎さま 諸田玲子先生は、歴史上の人物やその隣りにいたであろう人物に新たな光をあてるのが、とてもお上手な作家さんだと思います🍀この小説に登場する人物も今井信郎や坂本龍馬その人ではなく、その妻達から見た物語の視点がユニークだと思います😊 こちらこそ、朗読を聴いて下さり、有り難うございました🙇😊 今後とも、どうぞご贔屓によろしくお願いいたします。

[@beshop001]

すばらしい朗読でした、地元の事なので、心の中にしんみりと入ってきました。 明日、この舞台になった場所、噛み締めながら改めて散策しようと思っています。

[@Yukari88]

けんこぐ様 「蓬莱橋にて」を聴いてくださり、ありがとうございました🙇‍♀️😊 蓬莱橋の近くにお住まいなのですね。散策なさるのでしたら、暖かいお日和だと良いですね🍀

[@user-gj7gz3rd7y]

暖簾を潜って… 女将さんこんばんは… 在所は晩夏と初秋が鬩ぎ合いウロウロと…彼岸までの我慢… 在所も流通形態が変わり町内も（市場街ですが…）元気がありませんシャタｰ街に為りつつに…まだ朝市が…平日だけですが… 坂本龍馬先生は（私はそう呼んで尊敬して下ります‼️） 龍馬先生暗殺は京都みまわり組との一説がありますが確定去れておりませんが諸田先生は其の説を…｢おりょ｣さんまで… 此れは是非に手に入れなければ… ｢おりょ｣さんの京風の言葉はいいですね… 感動の朗読をありがとうございます❗ 感謝です…‼️

[@Yukari88]

こま様 こんにちは😊 いつも朗読を聴いてコメントを下さり、ありがとうございます🙇😊 正確な史実を知ることはなかなか難しいものですね。 それでも、諸田先生なりの想像を広げた面白い作品だと思いました。 お気に召して頂く部分があったとしたら、嬉しいです😊

[@user-pn1ni8hx3c]

感動しました。 明治維新の中の人間生きざまに中でもゆあさまには私も今連れ添う女性がいますが大切にしないといけないと。 感動しましたありがとうございます。

[@Yukari88]

良 長澤さま 「蓬莱橋にて」をお聴き下さり、こちらこそ有難うごさいます🙇😊 作品を気に入って頂けて嬉しいです。 これからも、どうぞよろしくお願いいたします🎍

[@user-wz7jt7kb5q]

間の取り方も声も素敵です

[@Yukari88]

東郷君子さま 「蓬萊橋にて」を聴いて下さり、有り難うございました🙇😊 嬉しいコメントに励まされます。頑張ります🍀

[@shoogoueno4984]

日経新聞連載、登山大名が面白くなって、作家の諸田玲子を調べたら、たくさんの作品を書いているのが分かりました。そして、この蓬莱橋にての朗読に辿り着きました。面白い。

[@Yukari88]

Shoogo Ueno様 「蓬莱橋にて」をお聴き下さり、ありがとうございました😊 便利な世の中で、検索すると色々なことがわかるようになりましたね。 2月1日から諸田玲子先生の連載が始まりましたね。お話は伺っています。 朗読の公開は特別に許可をいただいています。他にも聴いていただけると嬉しいです。 どうぞ、ご贔屓によろしくお願いいたします🙇😊

[@shoogoueno4984]

京谷由香里さんですね。朗読しているご本人からのメッセージをいただいてびっくりです。低音で優しい朗読で心地いいです。作者の話の展開も興味をそそられて、ついつい引き込まれます。NHKラジオの朗読の時間の様です。有難う御座います。この作家、諸田玲子は中年男の心のうちを憎いほど表現して、素晴らしい作家ですね。

[@Yukari88]

Shoogo Ueno様 はい😊ここの女将でございます。 もったいないようなコメントで、恐れ入ります🙇‍♀️😊 諸田玲子先生は男はんの気持ちも、おなごの気持ちも、よ〜くわかっておいでで、面白い作品をた〜くさん書いていらっしゃいます☺️そんな作品を朗読させていただけること、有難いと思っています。

[@user-jw7yh7wi3o]

きゃあ🎵拝聴したつもりでしたが、聞いてなかったです😮坂本竜馬の妻！？お竜、女同士と言う言葉は良いですね🎵蓬莱橋🎉橋物語はやはり別れが多いようですわ❗由香里様の女同士の戦いは見事でした🎵

[@user-mk8nn3ur6f]

ありがとうございます！

[@Yukari88]

ちづ子様 「蓬莱橋」も聴いてくださり、ありがとうございました🙇‍♀️😊そして、Super thanksでのご支援に心より感謝申し上げます🙏 11月に東京で朗読会を開催することが決まっていますので、有効に使わせていただきます😊

[@Yukari88]

本日、修正して新たにこの作品を公開したため、昨日、非公開とした方に頂いたコメントを2つ、こちらに残しておきます。 孤独な老爺(ロージー)🤕様より 聞き応えある朗読ですね。京都弁も良いです💕幕末の女は颯爽として凜❗サンキューです。 　 ＞孤独な老爺(ロージー)様 早速「蓬來橋にて」を聴いてくださり、ありがとうございました🙇‍♀😊1番コメントでしたね。 聞き応えのある朗読と言って頂き、とても嬉しいです。これからも、どうぞ宜しくお願い致します🙏😊 ミニミニ様より いつもありがとうございます！とても素敵なお話しでした！ 人を想う優しさ強さ逞しさに 私まで生まれ変われる様な清々しさを感じました🥀 いわの様には到底いきませんが😂 前に配信された 諸田玲子さんの太鼓橋雪景色も大好きで何度も聞かせて頂いています！ 今回も素敵な作品をありがとうございました！ ＊東京公演！Yukariさんの朗読を生で聞けるなんて、、有休確定です😆w開催楽しみにしています！ ＞ミニミニ様 こちらこそ、いつも聴いて下さり、ありがとうございます🙇‍♀😊 諸田玲子先生の作品もお楽しみ下さり、嬉しいです。 東京での朗読会にご参加頂けるとは、とても感激です。 KZbinでは聴けない現代の作家さんの作品を用意するつもりです。 よろしくお願いいたします🙏😊

[@user-kp2zk2pf5d]

梅川忠兵衛で初めて京谷由香里様の朗読を聴きました。 さて、　本作で痩せた30代後半の女の瞬間見せた殺気のこもった眼　でその女の名前が浮かびました…　おりょう　。 今井信郎は一時期、竜馬暗殺犯として世間を賑わせたことを忘れていませんでした。だから妻おりょう。　でも幕末近現代史の研究も進み、竜馬暗殺はもっとスケールの大きな背景があり、今井は番外となっています。　　この蓬莱橋とか梅忠とか、由香里はんの朗読は諸田玲子氏の作品には　ぴったり決まりますね。愉しみが増えました。 山本兼一著の ええもんひとつ、千両花嫁、赤絵そうめん(諸田玲子氏解説)等由香里はんにぴったし　やおへんか　😅 今井信郎の誕生日は私と同じでした。百数十年後ですが。

[@Yukari88]

松陰狂愚さま 「蓬莱橋にて」も聴いて下さり、ありがとうございました🙇‍♀️😊 今井信郎氏と同じお誕生日とは☺️ご縁がありますね。なるほど、なるほど。 実は今、何本も朗読作品を掛け持ちして用意していますが、その中に葉室麟先生の200頁を超える(朗読としては)長編がありまして、葉室先生も史実と創作をとても上手に絡められる方なので、読んでいて「あたかも自分が歴史の一場面に立ち会っている」かのように感じることがあります☺️ そんなお上手な作品を読んでいると、こちらは研究者ではありませんので、本当はどうだったのか？というようなことは、彼方へ行ってしまいます。私なぞはそんな景色を楽しませて頂けるだけで、幸せでございます。 山本兼一さんのご本、探してみます。 朗読会(Live)で読めるかもしれません。 ありがとうございます🙏😊

[@user-kp2zk2pf5d]

@@Yukari88 葉室麟氏の著作物にお国が九州のさる藩の騒動を題材にしたものがあり、興味を持っています。昨年、九州の旧秋月藩のあった地方へ行き、…そういえば　秋月藩の騒動を描いた本があったな　と思いだし、調べていたら葉室麟氏にぶちあたりました。秋月藩の騒動は一族郎党全員が討ち死にする？壮烈なものだったかを長年確認したかったのを思い出し、調べたわけですが、また読みたいのが増えた。😥

[@Yukari88]

松陰狂愚さま 現地をご旅行されたのですね。 葉室先生は北九州のご出身なので、九州地方の作品を色々と書かれていますものね。 私も先日、諸田玲子先生のお鳥見女房シリーズの「雑司ヶ谷鬼子母神」の辺りを散策してきただけで、わくわくしました😊 私は特に歴史に詳しいわけではないので、朗読作品をきっかけに楽しみながら、色々と勉強させて頂いています。

[@user-kp2zk2pf5d]

訂正　私が長年知りたかったのは　肥後細川主家と「阿部一族」との騒動で、 森鴎外の作品でした。 秋月藩の騒動とは別。

[@Yukari88]

松陰狂愚さま 書棚を探してみたら、山本兼一さんの見立て屋シリーズの中の1冊を持っていましたが、京都言葉なので、これは無理だなと思ったことを思い出しました😅 私のは、なんちゃって京言葉なので、ちょっと難しいかもしれませんね😆

[@ryouko_hello5666]

ありがとうございます！

[@Yukari88]

Ryouko_hello様 諸田玲子作「蓬莱橋」を聴いてくださり、ありがとうございました🙇‍♀️😊 そして、いつもSuper thanksでご支援下さり、心から感謝しています🙏✨ 11月に東京で朗読会を開催することが決まりましたので、そちらの方で使わせて頂きます🙇‍♀️ありがとうございます。