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春のお彼岸 如何お過ごしでしょうか?
今日は、繁昌亭昼席より松喬さん 59歳の落語「天王寺詣り」を聞いていただきます。
マクラで話しています様に
四天王寺さんは、我が家のほん近くにありますから
しょっちゅうお詣りしています。
境内で 年賀状用の家族写真を撮ったり キャベツ焼き食べたり
どれが売り物や わからない様な鉄道忘れ物のお店で
松喬さんの大好きな 懐中時計買ったり 松喬さんお見立てで大島紬の着物を買ってもらったり 植木買ったり
楽しい思い出がいっぱいあります。
お彼岸以外、毎月21日22日にもお店がいっぱい出ますので、ひやかしがてらお出かけになっては、如何でしょうか?
楽しいですよ。
さて、四天王寺さんには、春と秋のお彼岸、石の鳥居の真ん中 まぁ西に沈む夕陽に向かって手を合わせ 亡くなった方に思いを馳せる「日想観」信仰があります。
日本三鳥居の一つ四天王寺の石の鳥居のところには、「・・・当極楽土 東門中心」とあります。
四天王寺さんから見ると西にあたるのに「どうして東門?」
実は、四天王寺さんの鳥居の向こうには
その昔 海が広がっていて
その遥か西の方には、
西方浄土が、あると言われていたからです。
つまり、そのお浄土から見ると
四天王寺さんは、「・・・極楽の東の門の中心」となる。
代々の松鶴師匠、奥さんのあーちゃんが眠る
紅葉寺さんは、四天王寺さんのすぐ近くにあり、今は、そこに松喬さんも眠っています。
お墓参りの時には、いつも師匠とあーちゃんに手を合わせ
「しばらく松喬さんの事お願いします。そのうち私もそちらに参りますので
その時は、ご一緒させて下さいね。」
仏教には「倶(とも)に一つの処(ところ)で会(あ)う」倶会一処(くえいっしょ)という有難い教えがあります。
いつかお迎えを得て
先に逝った松喬さんとお浄土で再会する日が来るでしょう。
それまでは、
「松喬さんに守ってもらいながら
今を一生懸命 楽しく生きよう」とお彼岸の雨の朝
改めて私は、思いました。
六代目 笑福亭 松喬
落語公式チャンネル
今回の演目は、
「天王寺詣り」
平成22年9月21日
繁昌亭 昼席より
お楽しみ下さい。