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都心から約1時間半、東京都内とは思えない開放感。
人里離れた山道に咲き誇る約1万5000株のあじさい。
この「南沢あじさい山」は、ある1人の男性の熱い思いからできた山だった。
今から50年以上前、この地で暮らす南澤忠一さんがご先祖さまが眠るお墓までの道を美しい花で飾りたいと考えたのがその始まり。
あじさいが増えていくと次第に口コミでお客さんが増え、今では年間1万人近くが訪れる観光名所になった。
しかし2023年7月、南澤さんは93歳で亡くなった。
南澤さんの遺志は、地元の若者に受け継がれている。
地元出身の高水健さんは、地域活性化をテーマに事業を展開している。
その一環として、2016年からあじさい山の管理を手伝うようになった。
今年、環境に配慮し、木材で作った展望デッキを新たに設置した。
さらに、地元の高校と連携し、地域の観光資源を学ぶ活動もしている。