②虐殺の現場チャンギ海岸で平和を祈る　（シンガポール57歳おじさん一人旅）

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Күн бұрын

57歳おじさんのシンガポール旅の記録です。
第２回は、チャンギ海岸。
チャンギ海岸は太平洋戦争が始まった時、日本軍がシンガポールを占領し、シンガポール華僑を虐殺した最初の場所です。（経緯は下に）
旅のコンセプトは
①太平洋戦争の歴史を学び、犠牲者を追悼する
②なるべくお金を使わない
③生のシンガポールを体験する
旅行期間：2023年9月10日～17日
【シンガポール華僑粛清】
1941年12月8日、日本軍はマレーシアのコタバルに上陸し、アジア太平洋戦争がはじまりました。そしてマレー半島を南下し、各地を占領。1942年2月15日には、イギリス軍を破り、シンガポールを占領しました。この戦いで、多くの日本軍兵士、イギリス連邦軍兵士、地元住民が命を落としました。
シンガポールを占領した日本軍は、酷い華僑（華人）粛清（虐殺）を行いました。
日本軍は占領以前から華僑の掃討を計画していました。占領からわずか三日後、山下奉文（やましたともゆき）司令官は、抗日中国人の「掃蕩作戦命令」を出しました。日中戦争下、シンガポールの華僑の間では反日感情が強く、抗日活動をしていたため、日本軍はその粛清を企てたのでした。しかし、その計画はあまりに無謀で非道なもので、実行を任された部隊の人たちも、その実行には躊躇があったのですが、軍隊では上からの命令は絶対ですので、その計画は実行されました。抗日分子を洗い出すための綿密な審査や裁判などは行われず、簡単な質問や人相や服装で選別が行われ、処刑されました。インテリや金持ちは中国の蒋介石政権を支援したに違いないということで、殺されました。殺された数ははっきりしていません。日本軍が戦後に戦犯法廷で弁明する時の資料では約5000人と書かれていますが、シンガポールでは4万人から5万人と言われています。日本軍の幹部は「5万人が殺されることになっていた。全部殺すことは不可能だとわかったが、およそ半分は処置した」と言ったと証言されています。その他にも軍の指導者は「シンガポールの人口を半分にするのだ」と言って実行部隊に檄を飛ばしたそうです。これらのことから見ても、相当な数の人が虐殺されたことが推定されます。