動画の中でもお伝えしていますが、「三大テノール」は固定のメンバーではなく、イベントなどで、Top of Topの人気・実力をもつ3人を「三大テノール」「Three Tenor」と呼んでいるものです この御三方は日本が世界に誇る実力と人気の御三方なので、「三大テノール」として今回コンサートが組まれたのも納得です!そして、日本には他にもたくさんの素敵な歌手がいますので、書き添えておきます
僕は特にテノールの魅力って、わかりやすく言うとフィギュア・スケートに似ている気がします。難度の高い技はできなくて当たり前。実際、あんな声出したいって真似したら、素人だったら一発で声が潰れると思う。それを目の前でやろうってんだから、その技が近づくと客席も張り詰めて、いざ不安を突き抜けてカーン!と声が響き渡ると、そりゃ目の前でトリプルアクセルを跳ばれたような感動があります。 僕が最初に見るオペラとしてお勧めしたいのは、ヴェルディの『トロヴァトーレ』。音楽が多彩かつ分かりやすい。盛り上がりやすい。テノール、バリトン、ソプラノ、アルト、合唱とそれぞれに魅力的な見せ場があり、物語も哀愁と闘争心と愛情と母恋いと共感しやすい。なかでもテノールの「恐ろしい炎」(Di quella pira)は、気分高揚すること間違いなし。 後部席がいいのは本当で、ここだけの話、結構プロの人が聴いている(あ、アルマヴィーヴァ公爵がおる、みたいな)。