宮田さんの人間的魅力が伝わってきました。感じたこと。1つ目、評論家の岡田暁生さんが、コンサートは演奏家と聴衆による共同創作活動、という意味のことを言ってました。2つ目、音楽は、概念のない語り(Conceptless narratives)と言われますが、何かを考えたり伝えたりするためには言葉を使うのが普通。しかし、指し示すことで伝えることもできる。「机」という単語を知らなくても「これっ」と指さすことで伝えることができる。だから、色々な経験を視覚、触覚、味覚、嗅覚で積み重ね、それを聴覚の世界にスライドさせる。いわば、概念の比喩(直喩やメタファー)を得る。それを宮田さんはボキャブラリと言ったんだと受け取りました。3つ目、演奏についての忘我意識については話されたとき、ピーターパンの中の言葉を思い出しました。The moment you doubt whether you can fly, you cease for ever to be able to do it. (飛べないかもしれないと思った瞬間に、永久に飛べなくなってしまう)。1対1の決闘で斬られるかもと恐怖心を抱いた瞬間に見抜かれて斬られる、と言うことですね。以上、大変楽しかったです。ありがとう、nakoさん。