公益通報者保護法の改正で、内部通報の実効性を挙げて通報者を保護するために、「従事者」概念が新登場した。知識と倫理を兼ね備えた内部統制・コンプライアンスに詳しいものが担当することが望まれる。

もっとも重要な公益通報者保護法のポイントは、徹底した通報者の保護である。コンプライアンス違反は多くは倫理と関係する事なので、「悪い事」の認識は組織の人間であればあるものと思われる。しかし、それを見て見ないふりをするのは、認知的不協和があるからである。だから、通報窓口の充実が必要不可欠で、公平性と実行力のあるメンバーが担当できるかに当該組織のコンプライアンスの浮沈はかかっているのである。
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