エターナルズは確かに歪な作品だし、言う通りだと思う。ただ、そこまで悪くないどころか、ストーリーには会社員と創業者のような、忠誠を誓うのは組織か個人かっていう現実的な葛藤を感じてMCU史上1番見返した作品となった。ドーモ内の言い合いなんて「社員だったら会社の為に…」「いや俺は家族のために働いてるんだ!」「もうやめて…無理です…社長の息子止めるとか無理…」という会話にしか聞こえない。ちなみに、セルシが社長の息子を止めるわけだけど、あれジャンピング泣き土下座にしか見えない。セルシはただ、毎日の小さな事を愛でて地球人と幸せに暮らしていたいだけ。こんな庶民的な人、いましたか!?セルシ最高!こんなサラリーマンたちが、どうヒーローたちと絡むのか考えただけで眠れなくなるくらい楽しみ。 あと、超駄作シーハルクの「Infinitely more than you!!!」のシーンは女尊男卑といえるけど、妹や妻が生理・化粧・男が君臨する社会での弱すぎる立場・女友達との面倒な付き合いとかを聞いてると、「俺の年収半分以下なのに俺より人生が何倍も大変だわ〜」と本気で思えるので「イタタタ…w」くらいに思えましたよ。あのドラマでMCUに愛想が尽きそうになりましたが、時間が経ってアッセンブルやジェシカガオのインタビュー、 原作ファンの絶賛を聞くと、俺は好きじゃないけど、これも一つの誠実な正解なのかなって思えるようになりました。ジェンとニッキの、しっかりしてるけど根はギャルで、世界平和とかより化粧とキャリアとパーティーが大事で本当の理解者は家族だけ、みたいなスタンスはMCUの中で珍しい。これも多様化の一つ。シーハルクが他のビッグスクリーンで他のヒーロー達と活躍する日も楽しみにしています!