MCU版スパイダーマンは、いきなりオリジン無しで『さぁ~て今週のスパイダーマンは!!』的スタートでした。本来『親愛なる隣人』『オラが街のスパイディ』である筈の等身大の思春期ヒーロー(勿論MCU版大好きですが)が、いきなりアベンジャーズのお家騒動に身を投じたり、強大なスペースエンティティとの争いに巻き込まれたり、勿論その中で彼も多々経験をしたけど『思春期の親愛なる隣人』には手に余る闘いをしてきて、個人的には作品は好きだけど、収まりの悪さを感じてました。ピーターはこれから、彼の事を誰も知らない世界に身を置く日々を暫く過ごす事になるけど、みんなの大好きなスパイダーマンの事は知っています。今まではピーターの手に余る出来事ばかりで、無理に『スーパーヒーロー』を背伸びして背負って来ました。人々からピーターパーカーの思い出は消えてしまったも、彼の思春期の少年らしい浅はかさが招いた代償かもしれないけど、私にとっては決して悲しい結末ではなく、やっとピーターが『親愛なる隣人』『オラが街のスパイディ』になる第一歩を歩き始める事が思います。本作のタイトルは『No way home』ですが、私にとっては今作が真の意味での『Home coming』です。MCUでのスパイディのオリジンとなりました。やっとピーターが『オラが街』に帰ってきてくれました。お帰りなさいピーター、お帰りなさいスパイディ。