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2012/11/11
清水宏保×長島圭一郎×加藤条治
時速60km、体感スピード時速200kmで100分の1秒の闘いを繰り広げる「スピードスケート男子500M」。五輪メダリスト3人。今までライバル同士が決して語ることがなかった、レースの極意や闘い方。さらに、世界を制するための驚愕(きょうがく)のテクニック。
「闘争心を抑える『休息の一歩』が重要」 清水宏保
今回のトークは、レース構成についてから始まった。3人が短いレースを頭の中でどのように区分けして滑っているのか、初めて明かした。
加藤は、500mのレースを最初の三歩の区分けから始まり、全部で細かく8つに区分け。中でも「重要なのは第1コーナー」と指摘、いかに早くトップスピードにのるかで勝負は決まると明かした。
長島は大きく5つに区分け。特に重要としている区間はなく、「常に8~9割の力」で滑ることを心がけていると語った。
清水は、他の二人にはない3つの"○"が書かれているのが特徴。500mを全力で滑る清水には、三か所だけ力を抜くポイントがあるというのだ。「全力で行ったら絶対ミスをする。闘争心を抑えるのが休息の一歩」と語る清水さん。『休息の一歩』は、冷静な自分を取り戻す世界を制する極意なのである。
「ストレートは、1回の蹴りでブレードを1往復半使う」 長島圭一郎
続いて、レースに大きな影響を与えるスタートについて語られた。加藤が「完全に止まった状態でスターターの号砲を聞いてから出る」と話すと、清水は「他の人にはわからないように、足の筋肉をピクピク動かしている」と世界一のロケットスタートの秘密を明かした。
ストレートの加速が武器の長島は、スタートダッシュで加速するためにスケートシューズについている刃(ブレード)を「1回の蹴りで後ろから前まで全部使っています。1往復半ぐらい」と妙技を明かす。僅かに湾曲しているブレードの特徴を生かした、巧みな重心移動のテクニックで、他の選手よりも長く氷を押すことができるのだ。この話を初めて聞いた清水は、「スケート関係者も知らない話」と驚きを隠せなかった。
「コーナーは、コンコンコンコンと足を運ぶ」 加藤条治
最後のトークは、コーナーリングについて。時速60キロ近いスピードで突っ込んでいくコーナーでは、日常生活ではありえない遠心力を受ける。そのため長島は「左足が、右足に比べて1センチほど太い」。清水は「昔歯学部の先生にアゴのデータ取ってもらったら、右にズレていた」と知られざる遠心力の影響を語った。さらに、コーナーでは、右足と左足をクロスさせる独特の滑り方をするために高度なテクニックが求められる。コーナーリングの達人・加藤は、滑り方の秘訣を「足を置いた瞬間に力を入れたら、すぐにもう片方の足を着地。コンコンコンコンと足を運ぶ感じ」と、彼ならではの感覚で説明をした。