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いよいよ12日、本番を迎えます。プロのダンサーと地元出演者の共演、そして、生のフルオーケストラでおくる鳥取発の新作バレエ「赤毛のアン」。10日からプロのダンサーも合流し、熱のこもった稽古が続けられています。
安松裕一記者
「いよいよ今週末にせまった本番に向け、会場となるこことりぎん文化会館では、出演者たちが連日稽古に汗を流しています」
舞台装置に照明、そして出演者の衣装。本番さながらの舞台稽古は、8日から始まっています。出演者たちは、少しでも踊りや演技の精度を高めようと、稽古に励んでいました。
鳥取県文化振興財団がプロデュースする新作バレエ「赤毛のアン」。オーディションで選ばれた地元のダンサーや子どもたち83人と東京のプロのダンサーが共演し、舞台を作り上げます。
主役のアン・シャーリー役を務めるのは、KーBALLET TOKYOのプリンシパル・ソリスト、小林美奈さんです。
アン役 小林美奈さん
「心が暖かくなっていって、優しい気持ちになったりとか、(アンには)いろいろな感情が芽生えてくるので、そういったところを大事にしながらお客様に伝わるように踊りたいと思っています」
アンの同級生でクラスの人気者ギルバート・ブライス役は、同じくKーBALLET TOKYOのファースト・ソリスト・栗山廉さんが、そして、アンを引き取った農夫マシュウ・カスバート役は、元新国立劇場バレエ団の福田圭吾さん、マシュウの妹マリラ・カスバート役は、谷桃子バレエ団の永橋あゆみさんが務めます。
この4人は、これまで別々で練習してきましたが、10日から合流。早速、出演者と息のあった踊りを見せていました。
アン役 小林美奈さん
「感謝の気持ちだったり踊れる喜びだったり、みんなと一緒に作品を作り上げてきた過程を大事に楽しんで踊ってもらえたらと思います」
今回の公演は。オーケストラが生で演奏します。
タクトを振るのは、数々のバレエ団と共演の実績をもつ鳥取県出身の井田勝大さん。不朽の名作「赤毛のアン」の世界をバレエで表現したい、3年前、井田さんが描いた構想がついに形になりました。
指揮・音楽監督 井田勝大さん
「文化活動をどんどん新しくしていかなくてはならない。これからは地方でどんどんと舞台を作っていって、それをさらに世界に発信していくような、そんな時代を迎えたいと思う」
楽曲のほとんどは、このバレエのために新たに作曲されました。演奏するのは。鳥取チェンバーオーケストラのみなさんです。
指揮・音楽監督 井田勝大さん
「本当にワクワクするような、とっても楽しくなるような音楽を書いていただきましたので、その音楽と踊り、そしてみなさんの思いの融合を楽しんでいただければと思っています」
2月に稽古が始まってからおよそ8か月。物語でアンが成長していくように出演者たちも成長を続けてきました。その成果をついに12日、披露します。
アンの同級生 ルビー役 生田絵美さん
「ドキドキもするんですが、とても楽しみです」
アンの同級生 ジェーン役 山下彩香さん
「まずは自分が楽しんで、それがお客さんに伝わるように大きく動いてがんばろうと思います」
アンの同級生 ダイアナ役 大下結美花さん
「終わってしまうのがさみしいと思っているところ。感謝の気持ちを込めて素晴らしい舞台になるようにがんばりたい」
新作バレエ「赤毛のアン」。12日と13日、鳥取市のとりぎん文化会館で開演。もちろん日本初の舞台、まだ見たことのない感動をぜひ劇場で体感してみてはいかがでしょうか?
【BSSニュース】
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【TBS NEWS DIG】
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