「カトリック神学校(St. Francis Seminary)在校中、神父様の部屋に忍び込んで5・6本酒を盗んだ」というのは、ミサの聖餐に使うワイン(というよりシェリー酒)のことで、アル中の神父がウィスキーな何かを個人的に隠していたというわけではないだろう。実はこの特製シェリーは貴腐ワインじゃないかと思うほど無茶苦茶においしいので盗み呑みしたくなるのも無理はない。 昔デビュー2作目だった「Taps」 の試写会を見たが、当時19歳だったクルーズはやはりただ者でないオーラ(華)があった。それにしてもここまで大スターになるとは思わなかった 映画スターでなく、役者としてのトム・クルーズの最高傑作は何と言っても「A Few Good men (1992)」「The Firm (1993)」だろう。抜群に有能だが小生意気な弁護士をやらせたらクルーズの右に出るものはいなかった。横暴・頑迷な海兵隊大佐(ジャック・ニコルソン)とさしで演じたど迫力の法廷シーンは映画史に残ることだろう。 モンゴメリー・クリフトの隠し子だという噂があるが、確かにソックリなんだよねえ。