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東日本大震災後に増えたイノシシなどを追い払うため、2021年福島県南相馬市小高区にやってきた秋田犬の「大馬(だいま)」
あれから1年…体重は4倍以上となり、地域にとって欠かせない存在に成長した。
2021年4月。地域住民をすぐにメロメロにした秋田犬の「大馬」。秋田県大館市から南相馬市に贈られた。
南相馬市内では原発事故後、イノシシなどによる農作物や住宅への被害が増加。生後80日、体重は8キロとまだ幼かった「大馬」だが、狩猟犬をルーツに持つ秋田犬として期待が寄せらた。
飼い主で、動物行動学などの専門家鈴木延夫さんと一緒に1年過ごした「大馬」は…。
福島テレビ・丹野裕之記者:「小さくて可愛かった秋田犬の大馬です。この1年で体重は4倍以上となり、こんなに大きくなりました」
体重は35キロに成長し、狩猟犬の顔つきに変わっていた。期待されていた鳥獣被害対策では、2021年10月に初めてイノシシと遭遇、後ろ足を噛まれるケガをして、ほろ苦いデビューに。
それでも失敗にめげず、トレーニングを積み重ね、5月10日には初めてイノシシを撃退、リベンジを果たした。
飼い主・鈴木延夫さん:「利口な犬ですよ、非常に利口だし、感性はものすごい鋭い。500メートル先の臭いとか音で反応しますから」
成長の一方で、変わらないのが人懐っこい性格。
飼い主・鈴木延夫さん:「こんなに様々な人に愛される犬になってくれたっていうのはとっても嬉しいですね。これはこれで、1つの猟犬のモデルかなって気がしてます。」
避難指示解除から約6年が経つが、人口が震災前の5割程にとどまる小高区。鳥獣対策だけでなく、地域をつなぐ「大馬」の存在が大きくなっている。