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橋本國彦指揮、東京交響楽団(現・東京フィルハーモニー交響楽団)、香山淑子(ソプラノ)、四家文子(アルト)、木下保(テノール)、藤井典明(バス)、岡本敏明(合唱指揮?)、国立音楽学校合唱団、玉川学園合唱団
1943年5月13日録音(於・日本青年館)
詩人・尾崎喜八による日本語訳詞を使用した第四楽章のみの録音。
これ以前の日本人による第九録音としては、1942年12月に行なわれた「大東亜戦争開戦一周年」の演奏会のライヴ録音(全四楽章)と、1943年1月5日に放送用の音源として収録された第四楽章が存在します。いずれも独唱者の一人であるバリトン歌手の矢田部勁吉による訳詞でした。
ですが、それらはいずれも未発売だったため、一般発売された日本人による初の商業録音の第九は、この「歓喜の頌」が第一号です。
当時使用された譜面の存在は確認されておらず、簡単な歌詞カードなどしか現存していないため、聞き取りによって譜面を復元しました。