猪木さんがbone to boneの技術について語っていたことがあります。肘、膝など体の硬い部分を使って相手の弱い部分、急所を攻めるのが特徴だと。船木さんが猪木さんに喰らったことのある『アゴで目を突く』技でも解ると思うのですが、柔術、柔道、現代レスリング系では殆ど見られない技術がベースになっているのがキャッチの特徴なんじゃないか思うにですが、いかがでしょうか?関節技、絞め技も勿論あっても、そうでないサブミッションがベースにあるとガードポジションやバック、マウントも今のグラップリングルール的な考えだと通用しない技術もあると思います。寝技での打撃もパンチではなく、足、腕など、体のどの部分にも効くエルボーが中心にだったのではないでしょうか?ゴッチさん、猪木さん以下、藤原さん達の『セメント』はテイクダウンがなくても実際強いと思います。マサ斉藤さんなども猪木さんにはセメントでは敵わなかったという話をマサ斉藤さん本人がしていました。昔、テレビの取材でゴッチさんが関節技について「柔道みたいなものですか?」と聞かれ、ゴッチさんは「柔道はマッスグね。レスリングはゼンブ・・・」と答えてましたが、今でもまだ浸透していないサブミッションの技術形態、キャッチのことを言おうとしていた気がします。