Be my last 命がけ、とは、そうたやすく発せられない言葉だけれども、命がけに苦悶する、その凄みが、私たちに、うねるような悲哀感を伝えてくれている。カバー曲でありながら、歌われる楽曲のその歌、その詩の、到達した不条理・哀惜の瞬間に、確かに、私たちを引き合わせてしまう。おそらく「丸山純奈」の人生の、身をよじるような「もがき」が獲得した、共感の力、歌の力なのだろう。とくに、上記2024/5/4 横浜マリンタワーフリーライブでのBe my lastは圧巻。 今回のライブでは「この街」は秀逸。その時、その場の、自分自身への自然な感情移入・思い入れの起伏がライブの醍醐味なのですね。