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魂をゆさぶる 和太鼓の響き。
一糸乱れぬ バチさばき。
迫力あるステージを繰り広げるのは、プロの和楽器集団、「太鼓笑人めでたい」の皆さんです。
公演の演出を手掛けたのは、チームリーダーの関根まことさん。
独自の世界観で国内外から注目を集める関根さんは、八潮のご出身。
和太鼓の魅力を広めるべく、世界を舞台に活躍されています。
三之助「今日はね、太鼓だって言うんできたんですけどね。こちらなんですけど。ちょっと大き過ぎません?私も寄席で叩いたりするけどね、こんな大きいのはさすがに叩いたことがない」
関根「師匠。大きいでしょ」
三之助「でかいね、これ」
関根「これ、尺貫法で4尺」
三之助「おお、じゃあもう1メートル以上あるんだ」
関根「そうなんですよ。で、これ叩くのにこれが必要なんですけど」
三之助「これ太鼓打つってより、そばを打ちそうなぐらい」
関根「そうなんです。大太鼓のバチはこれくらいなんですね」
三之助「今日、いろいろ話を聞かせてください」
関根「よろしくお願いします」
三之助「よし、ちょっと叩いちゃおうかな、これ」
関根さんは、10年前、中延の地に活動の拠点となる「和の音スタジオ めでたい」
を設立。
2022年には、あらたに「和の杜スタジオ」もオープンしました。
スタジオでは、本格的な和太鼓教室も開催。
およそ200人の生徒さんがプロの演奏者の指導のもと日々稽古に励んでいます。
三之助「教室をやってみよう、っていうきっかけっていうのはあるんですか」
関根「太鼓って、職人さんがつくってこうなんだよ、っていうマニアックなところから、太鼓の世界の無限大の力までを、できるだけいろんな人に知っていただきたいというのが始まりで、スタジオをつくりました」
三之助「中延はね、私通りかかって…国道沿いにスタジオがあるでしょ。あれはね、ずっと見ていたんですよ。こういうとこにこういうものがあるんだ、なんてね。そういう活動なさっていたんですね」
関根「そうですね。初めはもう、なかなか…太鼓の教室、何?っていうところから始まったんですけども。なんだかんだ、皆さんのお力借りながら10年続けてきたので。認知され始めまして、中延のいろいろなところでやらせていただくようになりました。商店街の「ねぶた祭り」だとか、いろんなお祭りに参加させてもらって。太鼓を子どもたちが演奏するっていうことで地元に貢献できればなというところでやらせていただいています」
三之助「なるほど」
和太鼓教室は、小さなお子さんから成人の方まで、年代ごとに分かれて行われています。
こちらは、小学生から高校生の選抜メンバーで構成された、「福の音」の皆さん。
東京都のコンクールで並みいる強豪を相手に入賞したこともある、腕利きぞろいのユニットです。早速お話を伺ってみましょう。
三之助「皆さんにもね、ちょっと訊いてみたいんですけど。今、何年ぐらいやってんですか」
生徒「5年です」
三之助「え、ちょっと待って。今、10歳ぐらいだよね」
生徒「あ、いま8歳です」
三之助「8歳!8歳で5年だ。3歳からやっているってこと?」
生徒「はい。そんなぐらいです」
三之助「太鼓以外のこともやっているって子もいるんだよね。ちょっき聞いてみようかな。太鼓以外、何をやっているのですか?」
生徒「体操をやっています」
三之助「体操。忙しいね、お稽古を行ったり来たりするのは」
生徒「なるべく、太鼓を優先しています」
三之助「さっき聞いちゃったんだよ、野球やっているって。野球やってそうな形だもんね」
生徒「うん」
三之助「なんか話してください」
生徒「全体的にですね、忙しいですね。太鼓と野球が被ることがあって」
三之助「忙しいだろうね、それはね。どうしているの、やりくりを」
生徒「午前中だけで野球を終わりにして、その後すぐ太鼓の方に行く感じにしています」
三之助「なるほど。1個だけ聞いていい?勉強はいつしているんですか」
生徒「太鼓終わった後です」
三之助「あ、終わった後ね。よかった、安心した。勉強?何ですかそれ、って聞かれるとね、いろいろ困るんで・・・やっぱり、ちょっと気になるの、この一番最年長のふたりね」
関根「彼なんかはもう本当に、プロ志望で今は目指していますって言ってくれていて。そういう子たちが本当に出てきはじめたっていうこともすごくうれしいことでもあり。このスタジオは本当にプロの方々、いろいろな方々が来るので、彼なんかは先生たちに叩き方を習ったりとか、直接…息遣いも含めていろいろ習ったりとかはしているね」
生徒「自分は、太鼓と一緒に、日本だけじゃなくて世界…太鼓と一緒にいろんなとこ行って、演奏して、聴いている人、観ている人に、耳だけじゃなくて目で、身体で、全部で感じてほしくて日々練習しています」
三之助「なるほど。もうひとり、高一の子がいますけど。どうですか、太鼓」
生徒「ちょっと、太鼓とは外れてしまうんですけど。演奏の合間とかにMCって形で喋らせていただくことが最近ちょっと増えてきまして。そういうところでも、自分ってちょっとシャイな人間だと思っていたんですけど。結構、そういうところを打破できるようなきっかけにもなったのかなっていうところで。結構、喋るっていうのが意外とできちゃうんだなっていうのが」
三之助「俺も意外にやるじゃん、みたいなね」
生徒「はい」
三之助「やってみなきゃわかんないからね」
生徒「そうなんです」
個性的なメンバーの中で、ひと際輝きを放っているのが中学生の岡田佳歩さん。
入団と同時に太鼓に魅了されたという岡田さんは、これまでにも度々、プロの演奏者と
舞台を共にし、スキルを磨いてきました。
三之助「どう、今までやってきて…思い出に残っている、演奏する場面とかってあります?」
岡田「先生方と一緒にベリッシマっていう船に乗って」
三之助「おお、豪華客船の」
岡田「演奏を一緒にさせてもらったんですけど。それが1番…」
三之助「どうでした?あのステージに立ってみて」
岡田「大きすぎて、最初見た時すごく緊張していたんですけど。演奏し始めてからは、ちょっとずつ慣れて。最後はちょっとリラックスして打てました」
三之助「なるほどね。度胸がある感じだね。こういう子はね。彼はもう、プロになりたいって言っていたけど。どう?」
岡田「なりたいです」
三之助「あ、なりたいんだ」
岡田「見ている人が楽しくて…楽しいなって思ってくれるような演奏をこれからもしていきたいなって思います」
それでは「福の音」の皆さんの演奏をお聴きください。
三之助「いかがでしたでしょうか。いやあ、すごい音だったね。これ、なかなか放送とか配信では伝わらない音なんでね。是非生で聴いてもらいたいな。本当にね、すごいんだよ」
生徒「それ、聴けますよ。来年の2月11日に、私たちのスタジオ・総勢200人の生徒たちが発表会を、荏原文化センターで実施いたします。入場無料ですので、ぜひ皆様お越しください」
三之助「俺より宣伝がうまいね。さて、次回のとっておきの品川、どうぞお楽しみに」