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「やい阿魔ッいって酒を買って来い、・・・嘘アつかねえ、おらあこの式よ、・・・」
青空文庫より『嘘アつかねえ』(山本周五郎)を朗読しました。
わびしい屋台店に立ち寄る人々の人間模様。
日々の苦しい生活から逃れようと、ほんのひとときでもそれを忘れようと、あるいは諦めを噛み締めてそれでも生きてゆこうとする人々。
そんな人々が僅かにすれ違う際の心の動きが実に見事に描かれています。
何かが解決するでもなく、幸せが訪れるでもない。
なぜならそこは終着点ではなく、未だその先へ向かって歩いている途中だから。
店の主人の爺さんも含め、登場人物たちは皆歩み続けています。
彼らの人生に少しでも幸福が訪れることを願って。
お酒を飲めないボクはそんな屋台で一杯やることに憧れたりします。
#時代小説 #山本周五郎
音楽:
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