保坂さんの繊細で心の琴線に触れるような、ピアノ演奏による映画音楽の名曲を聴いていると、かつて心ときめかせて夢のような映画の世界に浸っていた頃の事が、走馬灯のように甦ってきます。 フランシス・レイの流麗な名曲で、"愛とは決して後悔しないこと"の言葉が切なかった「ある愛の詩」、ロバート・レッドフォードとバーブラ・ストライサンドの男と女の紆余曲折後の再会、そして別れのシーンに流れたバーブラがしっとりと歌った"The way we were"が哀切な「追憶」、ライザ・ミネリの母親で天才子役だったジュディ・ガーランドが可愛かった「オズの魔法使い」、チャールズ・チャップリンの不朽の愛の名作「モダン・タイムス」、シェイクスピアの永遠の愛の物語で、ジュリエットに扮したオリヴィア・ハッセーが可憐だった「ロミオとジュリエット」、ボギーことハンフリー・ボガートとイングリッド・バーグマンのほろ苦い大人の愛の物語「カサブランカ」、ヴィヴィアン・リーとクラーク・ゲーブルの名演技が忘れられない、映画史に残る不朽の名作「風とともに去りぬ」、若き日のカトリーヌ・ドヌーブが忘れられない「シェルブールの雨傘」、デミ・ムーアが切なかった「ゴースト/ニューヨークの幻」、オードリー・ヘプバーンのキュートでいじらしいほど素敵だった「ティファニーで朝食を」。 本当に素敵なピアノの演奏、ありがとうございます。