藤原実資の生涯 ライバル 道長も頼りにするほど圧倒的な知識を持つ賢人【光る君へ】

『小右記』では辛辣な記述が目立つ藤原実資ですが、実際には人間関係を重視し、道長への抗議で儀式を欠席しても、その後は関係が決裂しないように柔軟に対応していました。
道長も実資を信頼し、対立しながらも致命的な衝突を避け、実資を頼りにしていました。道長の後継者である頼通も実資を何かと頼り、実資は朝廷で唯一無二の存在となります。
しかし晩年は老いから自邸に引きこもりがちとなり、行幸に供奉できないなら右大将の職を辞任すべきと言われても、先例を引用して黙らせるなど、老害とみなされるようになり、孫にまで苦言を呈されました。
今回は、博識さと毅然とした態度で道長一族の世の中でも存在感を発揮しつつ、和歌が苦手で発表前にそわそわする様子を紫式部に記されるなど、人間味溢れるエピソードも多い藤原実資の生涯について紹介します！
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参考文献
朧谷寿『藤原実資論（上）（下）―円融・花山・一条天皇時代―』
（古代学協会『古代文化』30(4)30(5)1978）
関口力『摂関時代文化史研究』
amzn.to/3UMc49G
元木泰雄『王朝の変容と武者 (古代の人物 第6巻) 』
amzn.to/3WKAe6w
赤木志津子『摂関時代の諸相』
amzn.to/46JKjEa
倉本一宏『藤原道長の権力と欲望 「御堂関白記」を読む (文春新書 915) 』
amzn.to/4b5FiqJ
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【目次】
01:37 藤原実資の出自
08:13 実資と道長の関係
16:22 右大臣就任後の実資
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