密着!地域医療の要「新人救急医」…医師不足の今、患者に求められる「リテラシー」

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ちゃんねるテレポート山陰

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20 күн бұрын

24時間、365日稼働し続ける地域医療の要、米子市の鳥大病院高度救命救急センター。医師不足がさけばれるなか、この春、期待の男性新人救急医が誕生しました。BSSのカメラは過酷な救急医療の最前線に密着。そこから見えてきたものとは。
「コードルージュ、コードルージュ。ドライバースタンバイ」
「いつから動かんかった?しゃべれるー?」
緊急性の高い重篤な患者を24時間体制で受け入れる三次救急医療機関、鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター。地域医療の"最後の砦"命を守る最前線に密着です。
「(着信音)はい、鳥取大学高度救命センター医師の藤井です。カー要請?はい、わかりました」
慌ただしくドクターカーの要請に対応する男性。藤井直人医師。倉吉市出身の28歳です。鳥取大学医学部を卒業後、研修医生活を経て、今年4月、このセンターに加わった期待の新人救急医です。
鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 藤井直人医師
「これからね、首に点滴入れるよ。」
「ちょっとチクっとするよ」
鳥大病院救命救急センターには、次々と重篤な患者が運ばれてきます。瞬時の判断や様々なスキルが求められる過酷な現場。
藤井直人医師
「非常に怖いなって、救急の現場が、思ってたんですけど、自分将来医者になって診療していくにあたって(患者が)急変するときもあるし、目の前で患者が倒れたりする時もあるし。だったら逆に、ちゃんと勉強して命を救えるような医師になりたいと思って救命を最初に志望した」
「自家培養表皮使います。手術時間は2時間くらい。出血は200くらいです」
この日、藤井医師がのぞんだのは、全身の50%にやけどを負った高齢男性(70代)のオペ。共にオペにのぞむのは、やけど治療のスペシャリスト・上田敬博医師です。京都アニメーション放火殺人事件、青葉真司被告のやけど治療を担当した元主治医でもあります。
鳥取大学医学部附属病院高度救命救急センター 上田敬博センター長
「4年前助けた人の治療から、かなり3・4年でバージョンアップしているんですよ」
患部に男性の正常な皮膚組織を含んだ液体と培養した「自家培養表皮」を移植するという、鳥大病院では去年から導入が始まった治療法。
「救急のことを教えて下さったのは上田先生ですので、救急にはいるきっかけを与えてくれたような人です」
オペ室の温度は37度。患者が低体温症とならないよう高めに設定されています。汗が滲み出る中、およそ1時間にわたるオペが無事終了しました。
藤井直人医師
「この時までに感染症に負けずに患者さんを維持できるかってところが勝負だったので、無事終わったかなという感じです。暑かった」
上田敬博センター長
「あと外傷と集中治療と敗血症と。まあ、全部!」
「初めて鳥取大学出身の卒業3年目の専攻医・第1号で、ちゃんと育てないとなと感じている」
午後9時半。この日、藤井医師の姿は病棟にありました。
藤井直人医師
「わかるー?わかるー?あー、確かに冷たいな」
救急医に欠かせないのが、この当直勤務。午後4時から翌日午前9時までの17時間、ICUに入院中の患者や診療時間外で一次・二次救急では受け入れられない救急患者への対応を行います。
藤井直人医師
「この8月は熱中症何人見ましたっけ。」
「わかんない、数えられない」
「(手が)回らない時もたまにあります」
結局この日は、幸いにもホットラインが鳴ることはありませんでした。
藤井直人医師
「平和が一番。ずっとここいない時ありますよね。」
「あ、ですねー」
翌朝。上田医師も交え、患者に関する情報共有を終えたその時でした。
「コードブルー、コードブルー。エンジンスタート」
「やばい、10時半で3件目」
緊急コールが鳴ると、上田医師はすぐさまドクターヘリに乗り込みます。
「いってらっしゃいー」
センターでは年間5000人以上の救急患者を受け入れています。藤井医師のように、救急医として歩み始める若手医師がいる一方で、今、深刻なのが…
上田敬博センター長
「急性期医療を担う医師や看護師が不足しているのは確かなこと」
医師不足。鳥大病院も含めて、県内の医師の数はいずれも必要数を下回っていて、とりわけ急性期医療に関わる医師の数は少ないといいます。
さらに、困った事態も…。
上田敬博センター長
「包丁で指を切ったと。1センチくらいで、出血は止まっているという状況で救急車を呼んだりとか、あるいは2年前に処方された薬が効くのかとか、そいう問い合わせが夜間、深夜3時・4時にあったりとか。そういう所のリテラシーを改善しないといけないかなと思う」
二次救急が搬送受け入れを断った場合、三次救急である鳥大病院救命救急センターで患者を受け入れなければなりませんが…
「通常診療は待ち時間が長いので時間外受診を希望する」
「歩行は可能だが5日前から腰が痛い」
去年1年間に対応した搬送患者の実に半数以上が、こうした緊急性のないケース。こうした要請が、重症患者への適切な医療提供の妨げとなっているのです。
上田敬博センター長
「今、若い子が来てくれてますけども、彼らが夢をもって希望を持って勤務できる環境を維持するためには、自分たちの努力だけでは不十分で、市民とか患者さんが協力して適切な医療機関に受診して、三次医療機関に負担をかけない協力も今後は必要になる」
藤井直人医師
「大丈夫ー?」
この日、藤井医師が訪ねたのは、ICUに入院する男性患者。やけどのオペを行なったあの高齢男性です。
藤井直人医師
「この間のオペからは良い方向ではある。今後、座れるようになったり、立てるようになったりとか、歩けるようになったりとかを見ていくのは、凄くやりがいを感じる」
「今は(命を)全部救えるとは到底思いませんけど、少しでも地元の力になれたらなとは思います」
新人救命救急医・藤井直人医師。一人でも多くの命を救うために、彼の挑戦は、始まったばかりです。
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