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2019年度予算案を審議する、ことし最初の東京都議会は3月28日に閉会します。しかし、都議会開会初日から続いている混乱は、終盤となっても続いています。
3月26日も午前11時から都議会の理事会が予定されていました。しかし、開始時間になっても委員長も含め、議員の姿はありませんでした。ほとんど人がいない会議室にわずかに座っていたのは、東京都の職員だけでした。
この理事会で話し合われるのは、7兆円を超える2019年度の予算案を採決する委員会の段取りを決めることでしたが、理事会開始前、自民党の秋田一郎都議が石川良一委員長(都民ファーストの会)に「(本当に、20分遅れの)11時20分からやるの?」と問いただすと、委員長は「やります」と答え、秋田都議が「むちゃくちゃだな」と怒りをあらわにする一幕もありました。そしてようやく理事会が始まっても、部屋の中から聞こえてきたのは、秋田都議が委員長に向かって「常識を働かせてください、常識を。社会常識じゃないですか」と、会議が遅れたことについて問いただす言葉でした。秋田都議は「完全に悪しき前例を作っちゃったよ。委員長!委員長!」と抗議しましたが、会議は30分で終了しました。
28日の閉会を前に、都議会では会派間の対立が激しくなっています。
今回の都議会は1カ月前の開会から異例の幕開けとなりました。2月20日の議会初日も、定刻の午後1時には本会議が始められず、結局4時間遅れで始まりました。しかし、議事の進行上、開会からわずか1分で休憩という事態になりました。
背景には、築地市場跡地を巡って東京都の小池知事が「食のテーマパーク」から、国際会議場などを軸とする案にしたことに対し、自民党や共産党が「方針転換だ」と反発していることがあります。2月26日の本会議で、都議会自民党の吉原修幹事長が「1月に発表された築地街づくり方針素案には、食のテーマパークも市場機能も一言もない」と追及しましたが、小池知事は「基本方針で示したのは、豊洲と築地の両方を生かすことを主旨とした大きな方向性。基本方針の方向性は何ら変わっていない」と交わし、議論がかみ合いませんでした。この議論は都議会で何度も話し合われましたが、平行線のままです。
3月14日の委員会では議員同士の小競り合いも見られました。映像には、都民ファーストの会の木下富美子都議と自民党の小松大祐都議がもみ合いになっているように見えます。このような議員同士のトラブルは都議会では珍しい光景です。
これについて都議会自民党の吉原幹事長は、警察に被害届の提出を視野に準備を進めていることを明らかにしました。吉原幹事長は「わが会派の議員が都民ファーストの人に押し倒されたことは、どのように都民ファーストが考えている分からないが、しっかりと手続きをしながら弁護士とも相談している」と述べました。
一方、木下都議が所属する都民ファーストの会の伊藤悠都議は「行為についてどういう表現なのかといえば『押しやった』ということ。押し倒したわけでもなく、突き倒したわけでもない。どうしてもどいてほしいということを再三申し上げた末に押しやった」と反論しました。
26日は、午後1時から7兆円を超える2019年度の東京都予算を話し合う特別委員会が開会しました。この予算案は可決されたものの、石川委員長が最後のあいさつをして、閉会を宣言すると、委員会室はやじが飛び交いました。
会派間の遺恨を残したまま、28日の都議会本会議で、東京都の新年度予算案は最終的な採決が行われようとしています。